文献情報
文献番号
202216008A
報告書区分
総括
研究課題名
生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔管理の協働に関するケアガイドラインおよびマニュアルの整備に資する研究
課題番号
22GA1003
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
前田 圭介(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 老年内科部)
研究分担者(所属機関)
- 百崎 良(三重大学 医学部附属病院)
- 若林 秀隆(東京女子医科大学病院 リハビリテーション科)
- 尾崎 健一(国立長寿医療研究センター リハビリテーション科部)
- 吉見 佳那子(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野)
- 戸原 玄(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野)
- 大沢 愛子(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター リハビリテーション科部)
- 井上 達朗(新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部理学療法学科)
- 西岡 心大(徳島大学大学院 医歯薬学研究部臨床食管理学分野)
- 宇野 千晴(名古屋学芸大学 管理栄養学部)
- 永見 慎輔(川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部言語聴覚療法学科)
- 近藤 和泉(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学政策研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
2,860,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
要介護高齢者の日常生活活動および栄養問題、口腔嚥下の問題は一方向の因果関係でなく互いに双方向の関連があると考えられている。そのため、単独介入ではなく身体機能、栄養、口腔嚥下に対して一体的な複合的介入こそ最も効果があるのではないかと考えられている。
しかしながら、リハビリテーション、栄養管理、口腔管理の一体的複合介入の効果を検証した研究は少ない。また、生活期の要介護者を対象としたリハビリテーション、栄養管理、口腔管理のガイドラインは無い。したがって、高齢者の生活の質の維持・向上のため、介護保険制度下の各サービス(各専門職種が提供する訪問系サービスや介護保険施設でのケア等)における科学的根拠の創出は急務である。
本研究の目的は、要介護高齢者に於けるリハビリテーション、栄養、口腔の複合的ケアのガイドラインを作成することである。さらに、ケアの現場に浸透させ、活用しやすい実用的で科学的根拠を踏まえた、リハビリテーション・栄養・口腔管理のケアマニュアルを作成することも目的の一つである。
しかしながら、リハビリテーション、栄養管理、口腔管理の一体的複合介入の効果を検証した研究は少ない。また、生活期の要介護者を対象としたリハビリテーション、栄養管理、口腔管理のガイドラインは無い。したがって、高齢者の生活の質の維持・向上のため、介護保険制度下の各サービス(各専門職種が提供する訪問系サービスや介護保険施設でのケア等)における科学的根拠の創出は急務である。
本研究の目的は、要介護高齢者に於けるリハビリテーション、栄養、口腔の複合的ケアのガイドラインを作成することである。さらに、ケアの現場に浸透させ、活用しやすい実用的で科学的根拠を踏まえた、リハビリテーション・栄養・口腔管理のケアマニュアルを作成することも目的の一つである。
研究方法
国立長寿医療研究センター(NCGG)、日本リハ栄養学会、日本老年歯科医学会が協働する。
研究1.生活期のリハ・栄養・口腔の一体的複合介入GL作成
研究2.介護現場向けリハ・栄養・口腔のケアマニュアル作成
初年度の研究計画・方法
研究1 GL
1. EBM普及推進事業のGL作成手順に準じた前準備
GL統括委員会設置、GL作成手順と時期確定、利益相反管理方針決定、資金確定、組織員確定
2. GL作成グループがSCOPEを作成
3. 系統的レビュー(SR)グループによるSR実施
3チーム構成で一体的複合介入の効果および手法についてSRを実施する。
・リハグループ ・栄養グループ ・口腔グループ
4. GL作成グループが推奨作成
5. SR結果を原著論文として英文誌へ投稿
研究2 ケアマニュアル
1. 内容構成会議を頻回に行い全体のコンテンツ決定
ケアマニュアルグループは、リハ医、老年科医、歯科医、管理栄養士、療法士、歯科衛生士他を含む多職種で構成する。
2. SR結果部分以外の執筆を開始
2年度(最終年度)の研究計画・方法
研究1 GL
1. GL推奨を受け、GL草案を執筆
2. 外部評価受審
3. パブリックコメント募集と対応
4. GLの公開
研究2 ケアマニュアル
1. SR結果およびGL推奨を反映したコンテンツの執筆追記
2. ケアマニュアル全体の文章校正
3. ケアマニュアルの公開
研究1.生活期のリハ・栄養・口腔の一体的複合介入GL作成
研究2.介護現場向けリハ・栄養・口腔のケアマニュアル作成
初年度の研究計画・方法
研究1 GL
1. EBM普及推進事業のGL作成手順に準じた前準備
GL統括委員会設置、GL作成手順と時期確定、利益相反管理方針決定、資金確定、組織員確定
2. GL作成グループがSCOPEを作成
3. 系統的レビュー(SR)グループによるSR実施
3チーム構成で一体的複合介入の効果および手法についてSRを実施する。
・リハグループ ・栄養グループ ・口腔グループ
4. GL作成グループが推奨作成
5. SR結果を原著論文として英文誌へ投稿
研究2 ケアマニュアル
1. 内容構成会議を頻回に行い全体のコンテンツ決定
ケアマニュアルグループは、リハ医、老年科医、歯科医、管理栄養士、療法士、歯科衛生士他を含む多職種で構成する。
2. SR結果部分以外の執筆を開始
2年度(最終年度)の研究計画・方法
研究1 GL
1. GL推奨を受け、GL草案を執筆
2. 外部評価受審
3. パブリックコメント募集と対応
4. GLの公開
研究2 ケアマニュアル
1. SR結果およびGL推奨を反映したコンテンツの執筆追記
2. ケアマニュアル全体の文章校正
3. ケアマニュアルの公開
結果と考察
初年度である令和4年度には、GL作成に向けた組織づくり(GL統括委員会、GL作成グループ、システマティックレビューグループ)とマニュアル書籍作成へ向けた組織づくりを行った。更に、各グループ内で検討を重ね、GL作成の中核であるSCOPEを完成させシステマティックレビューを開始した。また、マニュアル書籍の構成について議論を行い、目次案、執筆者案を完成させた。
結論
最終年度である令和5年度には、系統的レビューの結果を集約しGLを完成させる。また、ケアの現場に活用しやすい実用的で科学的根拠を踏まえた、リハビリテーション・栄養管理・口腔管理のケアマニュアルを執筆し作成する。
公開日・更新日
公開日
2023-06-01
更新日
-