文献情報
文献番号
200840044A
報告書区分
総括
研究課題名
健康安全・危機管理対策に関連する研究開発の動向と将来予測に関する研究
課題番号
H20-健危・指定-011
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
武村 真治(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部 地域保健システム室)
研究分担者(所属機関)
- 浅見 真理(国立保健医療科学院 水道工学部 水質管理室)
- 江藤 亜紀子(国立保健医療科学院 口腔保健部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
2,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
わが国及び諸外国における健康安全・危機管理対策に関連する研究開発の動向や問題点を把握するとともに、今後推進すべき研究領域と実施すべき研究課題を同定することによって、国民や行政のニーズに適合した健康安全・危機管理対策総合研究事業の効果的かつ効率的な推進方策を検討する。
研究方法
わが国における健康安全・危機管理対策に関連する文献(厚生労働科学研究報告書、学術論文等)のレビュー、アメリカの健康安全・危機管理対策に関連する研究開発・情報提供を実施・支援している機関(National Insitutes of Health、Centers for Disease Control and Prevention、Environmental Protection Agency)の活動の実態調査、平成18年度から20年度の「健康安全・危機管理対策総合研究事業」の交付を受けた研究課題の評価(事前評価、中間評価、事後評価)の傾向と影響要因の分析を行った。
結果と考察
厚生労働科学研究費補助金によって特定分野の研究課題が継続的に行われている一方、重大な健康危機事象や社会的関心に対して必ずしも対応しきれていない傾向がみられた。アメリカでは、医療費の削減や社会的競争力の維持のためにも、疾病の予測、個別ケースへの対応、予防に一層重点が置かれており、わが国でもこのような公衆衛生分野のアプローチが重要となる。研究課題への支援の具体的な方策として、事前評価の低い研究課題に対して、特に学術的側面から、研究期間全体を通じて優れた成果を得られるように支援すること、全ての研究課題に対して、事前評価の段階で期待されていた行政的成果を比較的短期間で得られるように支援すること、行政点の低い研究課題に対して、行政ニーズに応じた適時の成果が得られるように支援すること、研究課題の研究年次に応じた支援内容を検討すること、研究班会議の開催通知のなかった研究課題に対する働きかけを強化し、進捗状況の把握とニーズに適合した情報提供や研究支援を積極的に実施することが必要であることが示された。
結論
健康安全・危機管理対策に関連する研究開発において、研究領域の重点化、個別の研究課題のニーズに応じた支援を実施することによって、研究事業全体の研究成果を向上させることが可能になることが示唆された。
公開日・更新日
公開日
2009-03-24
更新日
-