中小企業等における治療と仕事の両立支援の取り組み促進のための研究

文献情報

文献番号
202123004A
報告書区分
総括
研究課題名
中小企業等における治療と仕事の両立支援の取り組み促進のための研究
課題番号
19JA1004
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
立石 清一郎(産業医科大学 両立支援科学)
研究分担者(所属機関)
  • 永田 昌子(産業医科大学 医学部 両立支援科学)
  • 森 晃爾(産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室)
  • 宮内 文久(愛媛労災病院)
  • 白土 博樹(国立大学法人 北海道大学 大学院医学研究院)
  • 原田 有理沙(産業医科大学 医学部 両立支援科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
3,250,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
労災疾病臨床研究ではこれまで数多くの両立支援に関する研究が取り上げられている。企業と医療機関の連携手法や、産業医の標準的考え方に関する検討(立石班H28-30)、医療機関の立場で事業者に適切な就業上の意見を述べる手法(中村班H29-31)、地域連携モデルの構築など様々なツールが提案されてきている。しかしながら、企業側の関心はやや低調の状況が続いている。中小企業のヘルスリテラシーを向上させるためには、中小企業の側からの良好事例を発表しても経営者の理解度や業務内容などからできる企業だけが対応していると思われがちであるため、医療機関を受診した労働者の対応事例を示すことで、些細なことであっても労働者にとって両立支援となっていることを実感できるようなデータを集積・公表することが重要で、中小企業にとって有益であることを示し中小企業のモチベーションを上げていくことが求められている。


研究方法
このような課題を解決するために6つの研究が企画された。
【分担研究1】両立支援に関する医療機関及び企業へのコンサルティング部門の設立
【分担研究2】医療機関モデルの構築(産業医大モデル)
【分担研究3】医療機関モデルの構築(大学病院モデル)
【分担研究4】医療機関モデルの構築(労災病院モデル)
【分担研究5】中小企業のヘルスリテラシーの向上に寄与する映像コンテンツ作成
【分担研究6】両立支援アクションチェックリストの開発
結果と考察
中小企業における両立支援アプローチとして、コンサルティング部門で収集された問題解決のための相談類型と、医療機関タイプごとの対応方法のモデルの提案、事業場向け教育資材の作成がなされた。また、基盤の脆弱などのような中小・零細企業であっても両立支援を少しでも対応することができるアクションチェックリストを整備することができた。また、両立支援データベースの解析により、一度復職してもその後離脱するものが14%程度いることが判明し、職場復帰の時点のみならず継続的なフォローアップが重要であることが示された。
結論
中小企業の両立支援リテラシーを高めるための教育資材(ビデオ)、アクションチェックリスト、問題整理リストが作成された。また、医療機関モデル(産業医大型、大学病院型、労災病院型)が示されるとともに、医療機関の問題整理リストおよび復職データベースが開発された。

公開日・更新日

公開日
2023-05-25
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202123004B
報告書区分
総合
研究課題名
中小企業等における治療と仕事の両立支援の取り組み促進のための研究
課題番号
19JA1004
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
立石 清一郎(産業医科大学 両立支援科学)
研究分担者(所属機関)
  • 永田 昌子(産業医科大学 医学部 両立支援科学)
  • 森 晃爾(産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室)
  • 宮内 文久(愛媛労災病院)
  • 白土 博樹(国立大学法人 北海道大学 大学院医学研究院)
  • 原田 有理沙(産業医科大学 医学部 両立支援科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
労災疾病臨床研究ではこれまで数多くの両立支援に関する研究が取り上げられている。企業と医療機関の連携手法や、産業医の標準的考え方に関する検討(立石班H28-30)、医療機関の立場で事業者に適切な就業上の意見を述べる手法(中村班H29-31)、地域連携モデルの構築など様々なツールが提案されてきている。しかしながら、企業側の関心はやや低調の状況が続いている。中小企業のヘルスリテラシーを向上させるためには、中小企業の側からの良好事例を発表しても経営者の理解度や業務内容などからできる企業だけが対応していると思われがちであるため、医療機関を受診した労働者の対応事例を示すことで、些細なことであっても労働者にとって両立支援となっていることを実感できるようなデータを集積・公表することが重要で、中小企業にとって有益であることを示し中小企業のモチベーションを上げていくことが求められている。
研究方法
このような課題を解決するために6つの研究が企画された。
【分担研究1】両立支援に関する医療機関及び企業へのコンサルティング部門の設立
【分担研究2】医療機関モデルの構築(産業医大モデル)
【分担研究3】医療機関モデルの構築(大学病院モデル)
【分担研究4】医療機関モデルの構築(労災病院モデル)
【分担研究5】中小企業のヘルスリテラシーの向上に寄与する映像コンテンツ作成
【分担研究6】両立支援アクションチェックリストの開発
結果と考察
中小企業における両立支援アプローチとして、コンサルティング部門で収集された問題解決のための相談類型と、医療機関タイプごとの対応方法のモデルの提案、事業場向け教育資材の作成がなされた。また、基盤の脆弱などのような中小・零細企業であっても両立支援を少しでも対応することができるアクションチェックリストを整備することができた。また、両立支援データベースの解析により、一度復職してもその後離脱するものが14%程度いることが判明し、職場復帰の時点のみならず継続的なフォローアップが重要であることが示された。
結論
中小企業の両立支援リテラシーを高めるための教育資材(ビデオ)、アクションチェックリスト、問題整理リストが作成された。また、医療機関モデル(産業医大型、大学病院型、労災病院型)が示されるとともに、医療機関の問題整理リストおよび復職データベースが開発された。

公開日・更新日

公開日
2023-02-10
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202123004C

収支報告書

文献番号
202123004Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
5,134,000円
(2)補助金確定額
3,088,940円
差引額 [(1)-(2)]
2,045,060円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 564,620円
人件費・謝金 0円
旅費 176,420円
その他 1,405,900円
間接経費 942,000円
合計 3,088,940円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2023-05-09
更新日
-