地域医療構想を見据えた救急医療提供体制の構築に関する研究

文献情報

文献番号
202122004A
報告書区分
総括
研究課題名
地域医療構想を見据えた救急医療提供体制の構築に関する研究
課題番号
19IA2015
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
小井土 雄一(独立行政法人国立病院機構本部 DMAT事務局)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 保博(一般財団法人救急振興財団)
  • 横田 裕行(日本体育大学 大学院保健医療学研究科)
  • 坂本 哲也(帝京大学 医学部 救急医学講座)
  • 浅利 靖(国立大学法人 弘前大学大学院 医学研究科)
  • 高山 隼人(長崎大学病院 地域医療支援センター)
  • 織田 順(東京医科大学 救急・災害医学分野)
  • 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 田邉 晴山(財団法人救急振興財団救急救命東京研修所 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
2,593,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師の過重労働に配慮しつつ、救急医療需要の増大、新型コロナウイルス感染症の流行などの救急需要の多様化への対応には、発症から消防機関を中心とした救急搬送、救急医療機関による受入れと診療、その後の地域社会への復帰までのそれぞれについて、効率的・効果的な体制強化が求められる。
研究方法
(研究体制)救急医療体制を、①病院前医療の課題、②救急医療機関の課題、③救急医療に関わる人材の課題の3つに大きくわけ研究を推進した。(研究方法)各研究分担者は、厚生労働省、消防庁、自治体等の公表資料、研究班で実施するアンケート調査などを分析するとともに、会議形式の議論などを中心に研究を推進した。研究分担者は、研究代表者の調整のもと各研究の方向性を一致させた。
結果と考察
【① 病院前医療の課題】として、(ア)ドクターカーの類型と、効率的・効果的な運用に関するに関する研究、(イ)病院前と病院到着後のデータの統合に関する研究を実施、【②救急医療機関の課題】として(ウ)二次救急医療機関の現状と評価に関する研究、(エ)救命救急センターの現状と評価に関する研究、(オ)災害医療体制と救急医療体制の関連のあり方に関する研究、(カ)救急医療に関わる医師の働き方に関する研究を実施し、また【③両者の連携を支援する体制】として、(キ)救急救命士と救急救命処置に関する研究(ク)新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う心肺停止傷病者への救急救命処置に関する研究(ケ)新型コロナウイルス感染拡大による救急搬送人員への影響に関する研究を実施した。
<考察>消防機関による救急業務では対応しきれない重度傷病者に対するドクターカー、二次救急医療機関と三次救急医療機関である救命救急センターの施設評価の方法、災害拠点病院の施設評価の具体案の提案、医師の働き方改革への対応の現状、院内まで救急救命士の業務の場が広がったことの影響、そして新型コロナウイルス感染かくだいによる救急需要への影響などについて多角的視点から研究を実施した。
結論
救急搬送と医療機関の受入れ体制に関して ①消防機関による搬送、病院前救護などの病院前医療の課題 ②搬送された患者を受け入れる救急医療機関の課題 ③両者の連携に関する課題 の3分野に分け、計9研究を実施し、消防機関、救急医療機関における救急医療体制の現状の分析や改善策の提案を行った。

公開日・更新日

公開日
2022-07-05
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2022-07-05
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202122004B
報告書区分
総合
研究課題名
地域医療構想を見据えた救急医療提供体制の構築に関する研究
課題番号
19IA2015
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
小井土 雄一(独立行政法人国立病院機構本部 DMAT事務局)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 保博(一般財団法人救急振興財団)
  • 横田 裕行(日本体育大学 大学院保健医療学研究科)
  • 坂本 哲也(帝京大学 医学部 救急医学講座)
  • 浅利 靖(国立大学法人 弘前大学大学院 医学研究科)
  • 高山 隼人(長崎大学病院 地域医療支援センター)
  • 織田 順(東京医科大学 救急・災害医学分野)
  • 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 田邉 晴山(財団法人救急振興財団救急救命東京研修所 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師の過重労働に配慮しつつ、救急医療需要の増大、新型コロナウイルス感染症の流行などの救急需要の多様化への対応には、発症から消防機関を中心とした救急搬送、救急医療機関による受入れと診療、その後の地域社会への復帰までのそれぞれについて、効率的・効果的な体制強化が求められる。
<方法>(研究体制)救急医療体制を、①病院前医療の課題、②救急医療機関の課題、③救急医療に関わる人材の課題の3つに大きくわけ研究を推進した。(研究方法)各研究分担者は、厚生労働省、消防庁、自治体等の公表資料、研究班で実施するアンケート調査などを分析するとともに、会議形式の議論などを中心に研究を推進した。研究分担者は、研究代表者の調整のもと各研究の方向性を一致させた。

研究方法
(研究体制)救急医療体制を、①病院前医療の課題、②救急医療機関の課題、③救急医療に関わる人材の課題の3つに大きくわけ研究を推進した。(研究方法)各研究分担者は、厚生労働省、消防庁、自治体等の公表資料、研究班で実施するアンケート調査などを分析するとともに、会議形式の議論などを中心に研究を推進した。研究分担者は、研究代表者の調整のもと各研究の方向性を一致させた。
結果と考察
【① 病院前医療の課題】として、(ア)ドクターカーの類型と、効率的・効果的な運用に関するに関する研究、(イ)病院前と病院到着後のデータの統合に関する研究を実施、【②救急医療機関の課題】として(ウ)二次救急医療機関の現状と評価に関する研究、(エ)救命救急センターの現状と評価に関する研究、(オ)災害医療体制と救急医療体制の関連のあり方に関する研究、(カ)救急医療に関わる医師の働き方に関する研究を実施し、また【③両者の連携を支援する体制】として、(キ)救急救命士と救急救命処置に関する研究(ク)新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う心肺停止傷病者への救急救命処置に関する研究(ケ)新型コロナウイルス感染拡大による救急搬送人員への影響に関する研究を実施した。
<考察>消防機関による救急業務では対応しきれない重度傷病者に対するドクターカー、二次救急医療機関と三次救急医療機関である救命救急センターの施設評価の方法、災害拠点病院の施設評価の具体案の提案、医師の働き方改革への対応の現状、院内まで救急救命士の業務の場が広がったことの影響、そして新型コロナウイルス感染かくだいによる救急需要への影響などについて多角的視点から研究を実施した。
結論
救急搬送と医療機関の受入れ体制に関して ①消防機関による搬送、病院前救護などの病院前医療の課題 ②搬送された患者を受け入れる救急医療機関の課題 ③両者の連携に関する課題 の3分野に分け、計9研究を実施し、消防機関、救急医療機関における救急医療体制の現状の分析や改善策の提案を行った。

公開日・更新日

公開日
2022-07-05
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2022-07-05
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202122004C

成果

専門的・学術的観点からの成果
「二次救急医療機関の現状と評価に関する研究」の結果を活用することで、量的・質的指標を総合したカテゴリー分類に従った重み付けのあるインセンティブを付与する等により改善活動への流れが促進し最終的には二次救急医療機関の充実につながる可能性がある。「新型コロナウイルス感染拡大による救急搬送人員への影響に関する研究」では、2019年を基準とした2020年の全国の救急搬送人員数は、すべての月で減少し4月に最も減少する傾向であった。年齢別搬送率でみると若年層ほど減少が大きく大きな影響を受けたことがわかった。
臨床的観点からの成果
・ 本研究は救急医療体制を対象として実施しており、個々の臨床的な事象を取り扱っていないため臨床的観点からの成果は乏しい。しかし、「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う心肺停止傷病者への救急救命処置に関する研究」において実施した「新型コロナウイルス感染症に対応した心停止傷病者に対する救急救命処置等の具体的な実施方法を示す動画教材」は、各地域の救急隊、救急救命士による臨床での新型コロナウイルス対応に貢献したと考えられる。
ガイドライン等の開発
・ 「災害拠点病院を評価するための指標の項目案に関する研究」において、救命救急センターの充実度評価を参考として作成した「災害拠点病院を評価するための方法」の具体的な提示は、今後、国等が災害拠点病院の評価指標、整備ガイドラインを作成する上での基礎資料として活用できる。
その他行政的観点からの成果
・ 「ドクターカーの類型と、効率的・効果的な運用に関するに関する研究」の結果は、救命センター等の医療機関によるドクターカー運用の現状を明らかにしており、今後、行政が病院前医療体制の施策を行う上での基礎資料として活用できる。
・ 「救命救急センターの現状と評価に関する研究」で作成中の資料は、各都道府県において救命救急センターの整備充実を図る際の基礎資料として活用できる。
その他のインパクト
「新型コロナウイルス感染症に対応した心停止傷病者に対する救急救命処置等の具体的な実施方法を示す動画教材」は、全国の消防本部等で4万回を超えて視聴された。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
1件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2022-07-06
更新日
-

収支報告書

文献番号
202122004Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,370,000円
(2)補助金確定額
3,370,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,037,944円
人件費・謝金 232,012円
旅費 71,800円
その他 255,897円
間接経費 777,000円
合計 3,374,653円

備考

備考
(自己資金:4,635円)
(利息:18円)

公開日・更新日

公開日
2022-12-01
更新日
-