文献情報
文献番号
200835070A
報告書区分
総括
研究課題名
実践能力向上に資する看護師国家試験等の改善に関する研究
課題番号
H20-医療・一般-024
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
川本 利恵子(九州大学大学院 医学研究院 保健学部門 看護学分野)
研究分担者(所属機関)
- 村嶋幸代(東京大学大学院医学系研究科)
- 金山正子(福岡大学医学部看護学科)
- 畑尾正彦(日本赤十字看護大学)
- 杉浦美佐子(日本赤十字トヨタ看護大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、看護師国家試験では多肢選択式問題ブラッシュアップ方法の活用により公募制の促進を
すること、事後評価(修正イーベル法)に基づいた現状分析と実践能力向上型問題作成の開発をすること、出題内容と出題形式を検討することが目的である。保健師国家試験では、タクソノミーを検討した問題作成により公募制を促進し、難易度の安定化を図ること、保健師に必要な技能である地域における健康問題を把握あるいは予測するための判断力を問うスキルスアナリシスを目指した問題作成を検討することが目的である。
すること、事後評価(修正イーベル法)に基づいた現状分析と実践能力向上型問題作成の開発をすること、出題内容と出題形式を検討することが目的である。保健師国家試験では、タクソノミーを検討した問題作成により公募制を促進し、難易度の安定化を図ること、保健師に必要な技能である地域における健康問題を把握あるいは予測するための判断力を問うスキルスアナリシスを目指した問題作成を検討することが目的である。
研究方法
看護師国家試験班では、1.問題作成の研修会を開催し、問題作成能力の向上を図り、良問を得る。2.修正イーベル法を活用し、看護師国家試験の分析を行う。3.実践能力向上を目指した教育方法について検討を行うため、米国での現状を視察する。
保健師国家試験班では、1.全国の保健師課程の看護教育機関から実行委員を選出し、保健師国家試験検討研究班を発足する。2.保健師としての知識や実践能力を的確に評価することができる出題内容と形式の検討、出題項目、方法などを検討する研修会を開催する。3.タクソノミーを検討した問題作成の公募をする。
保健師国家試験班では、1.全国の保健師課程の看護教育機関から実行委員を選出し、保健師国家試験検討研究班を発足する。2.保健師としての知識や実践能力を的確に評価することができる出題内容と形式の検討、出題項目、方法などを検討する研修会を開催する。3.タクソノミーを検討した問題作成の公募をする。
結果と考察
看護師国家試験研究班では、多肢選択式問題作成のブラッシュアップ法を用いた研修会を開催し、公募制の促進を図った。看護師国家試験を修正イーベル法の判定を用いてRDIの低スコア問題を検討した結果、医学の基礎的知識が不足している、実習で体験しない検査や技術に関する問題には弱いことがわかった。看護教員を米国より招聘し、臨床実践及び判断能力育成のための教育プログラム開発を行った。保健師国家試験研究班では、研修会前に問題作成に関する意識調査を行った。WEB公募制とパスワードの周知は行われているが、国家試験問題作成への取り組みまでには至っていないという結果が得られた。約300問程度の問題の応募があったので、ブラッシュアップを行い随時WEB公募システムから応募を行った。
結論
問題作成の研修会は有効である。修正イーベル法による問題の分析結果、医学の基礎的知識が不足している、実習で体験しない検査や技術に関する問題には弱いことがわかった。
問題作成に関する研修会により、保健師国家試験と問題内容への関心が高まり、問題作成が促進された。
問題作成に関する研修会により、保健師国家試験と問題内容への関心が高まり、問題作成が促進された。
公開日・更新日
公開日
2009-06-25
更新日
-