幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援に向けた効果的な展開のための研究

文献情報

文献番号
202107017A
報告書区分
総括
研究課題名
幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援に向けた効果的な展開のための研究
課題番号
20DA2002
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
衞藤 久美(女子栄養大学 栄養学部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
7,077,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2022-07-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202107017B
報告書区分
総合
研究課題名
幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援に向けた効果的な展開のための研究
課題番号
20DA2002
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
衞藤 久美(女子栄養大学 栄養学部)
研究分担者(所属機関)
  • 鈴木 美枝子(玉川大学教育学部)
  • 佐々木 渓円(実践女子大学 生活科学部)
  • 多田 由紀(東京農業大学応用生物科学部栄養科学科)
  • 祓川 摩有(聖徳大学 児童学部 児童学科)
  • 秋山 有佳(山梨大学 大学院総合研究部医学域社会医学講座)
  • 船山 ひろみ(鶴見大学歯学部小児歯科学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成29年度~令和元年度「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイドに関する研究」(研究代表者 石川みどり)では、「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(案)」(以下「支援ガイド案」)が作成された。本研究は、市区町村保健センター等での母子保健事業、保育所や幼稚園等での保育・幼児教育の場等において支援ガイド案を実践的に活用するために、栄養・食生活支援に関わる支援者が支援ガイド案を効果的に活用するための方法を明らかにすることを目的としている。
研究方法
研究方法は、幼児期の栄養・食生活支援に関わる支援者を対象とした質問紙調査及びインタビュー(研究1-1)、支援ガイド案に追加する情報・教材の作成(研究1-2)、母子保健及び保育・幼児教育の場における支援ガイド案Ver.2活用の試行的運用の実施と評価(研究2-1)、保健所における支援ガイド案Ver.2の活用可能性の検討(研究2-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大後の幼児と保護者の健康・食生活・生活習慣等の実態に関するインターネット調査並びにインタビュー調査(研究3)であった。
結果と考察
研究1-1の結果、支援ガイド案は、「わかりやすい」と回答した者が6割以上、「役立ちそう」と回答した者が約9割以上だった。「発達段階に応じた食べ方等の詳しい内容」等を入れてほしい、保育・幼児教育施設で対応できる具体的な事例やQ&Aがあるとより分かりやすい等の意見があった。研究1-1で挙がった意見や既存のガイドライン等をふまえて、研究1-2では「乳幼児期における口腔機能の発達に対応した食の進め方」(暫定版)並びに「幼児の栄養・食生活の困りごとQ&A」(案)の2点の資料を作成した。研究1-1及び1-2を基に、「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(案)Ver.2」(以下、「支援ガイド案Ver.2」)を作成した。

研究2-1では、幼児期の栄養・食生活支援にかかわる通常業務の中で支援ガイド案Ver.2を1か月以上活用することを依頼した結果、子どもや保護者に対する支援の場や施設内の支援者間での情報共有等の場で活用した施設が多く、母子保健や保育・幼児教育の場において活用可能なガイドであることが確認された。さらに20施設15グループを対象に半構造化インタビューを実施し、支援ガイド案Ver.2の具体的な活用方法やわかりにくい点等を事例的に把握した。研究2-2の結果、保健所の管理栄養士が携わる業務には、幼児期の栄養・食生活支援に直接的又は間接的に関わる業務が含まれており、支援ガイド案Ver.2が保健所でも活用できる機会があることが分かった。研究2-1及び2-2を基に、「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(確定版)」を作成した。

研究3の結果、COVID-19が流行拡大後の生活において、幼児の食事に関する困り事はCOVID-19流行前と大きくは変わっていないこと、COVID-19流行拡大前後の健康・食生活・生活習慣・子育て状況に置いて良い変化も、悪い変化もあることが示された。
結論
本研究の結果、幼児の栄養・食生活支援に直接的、間接的に関わる支援者の意見をふまえて、「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(確定版)」を作成した。健やか親子21のウェブサイトから無料ダウンロードが可能となり、今後、この支援ガイドが様々な場で活用されることが期待される。

公開日・更新日

公開日
2023-03-10
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2022-07-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202107017C

収支報告書

文献番号
202107017Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
8,000,000円
(2)補助金確定額
8,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 3,166,454円
人件費・謝金 894,718円
旅費 330,088円
その他 2,685,752円
間接経費 923,000円
合計 8,000,012円

備考

備考
その他(利息)12円

公開日・更新日

公開日
2023-03-13
更新日
-