動脈硬化性疾患の危険因子の性差と予防に関するコホート研究

文献情報

文献番号
200825071A
報告書区分
総括
研究課題名
動脈硬化性疾患の危険因子の性差と予防に関するコホート研究
課題番号
H20-循環器等(生習)・一般-025
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
内藤 博昭(国立循環器病センター 放射線診療部)
研究分担者(所属機関)
  • 友池 仁暢(国立循環器病センター 病院長)
  • 後藤 葉一(国立循環器病センター 心臓内科部門)
  • 宮本 恵宏(国立循環器病センター 臨床研究開発部・動脈硬化代謝内科部門)
  • 筒井 裕之(北海道大学大学院医学研究科 循環器病態内科学)
  • 久保田 功(山形大学医学部 器官病態統御学講座 循環・呼吸・腎臓内科学)
  • 吉村 道博(東京慈恵会医科大学 循環器内科学)
  • 鄭 忠和(鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・代謝内科学)
  • 池田 智明(国立循環器病センター 周産期治療部)
  • 岡村 智教(国立循環器病センター 予防検診部)
  • 河野 雄平(国立循環器病センター 内科高血圧・腎臓病部門)
  • 吉政 康直(国立循環器病センター 動脈硬化代謝内科部門)
  • 斯波 真理子(国立循環器病センター 研究所 バイオサイエンス部門)
  • 東 将浩(国立循環器病センター 放射線診療部)
  • 嘉田 晃子(国立循環器病センター 病因部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
NADESICO研究(Nationwide Gender-based Atherosclerosis Determinants Estimation and Ischemic Cardiovascular Disease Prospective Cohort Study)は、冠動脈CT検査による冠動脈内腔狭窄・動脈壁性状指標(プラークの有無とサイズ、石灰化、含有脂質量等)を共通検査項目として、女性の冠動脈内腔狭窄・動脈壁性状指標の関連因子を明らかにすることを主要目的としている。さらにそのコホートを追跡することにより冠動脈狭窄・冠動脈石灰化を有する女性の予後を明らかにする。
研究方法
本研究は北海道大学、山形大学、東京慈恵会医科大学、国立循環器病センター、鹿児島大学を登録拠点施設とし冠動脈マルチスライスCT検査を受けた女性1,000人以上と男性1,000人以上からなる冠動脈疾患を疑われた患者を対象とする前向きコホート研究である。登録時評価項目は冠動脈CT検査、臨床情報、喫煙・食事内容・運動量に関する評価、女性に特有な因子に関する評価であり、動脈硬化関連バイオマーカー測定の為の血清サンプルを収集する。さらに、1年後、2年後、3年後に発症イベントの有無を確認する。
結果と考察
初年度は研究の妥当性と前調査のため冠動脈CT検査を受けた患者約500名の後向き観察研究のデータセットを作成し、検査の精度に関する性差を検討した。さらに、冠動脈CTA画像からの冠動脈内腔狭窄・壁性状の評価指標を確定した。それらをもとに研究計画書を作成し、調査項目の抽出、症例報告書およびデータマネージメント計画書を作成した。拠点病院と実施関連病院での倫理委員会の承認を受けた。すでにUMIN臨床試験登録システムへの登録も終了し(試験ID UMIN000001577)登録を開始している。データの収集のためのEDC(electrical data management)システムを国立循環器病センター臨床研究センターで開発した。
 まだ目標症例数の登録を完了していないが、EDCにより症例報告書データを収集することで登録終了時からデータのクリーニングとデータ固定までの時間が短縮できることを想定している。
結論
コホート作成の研究計画書を作成し、冠動脈マルチスライスCT検査をうけた患者の登録システムを作成し、冠動脈病変の性差に関するコホートの作成を開始した。

公開日・更新日

公開日
2009-05-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2009-12-01
更新日
-