がん医療の均てん化に資する緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究

文献情報

文献番号
200824029A
報告書区分
総括
研究課題名
がん医療の均てん化に資する緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究
課題番号
H19-がん臨床・一般-002
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
木澤 義之(国立大学法人筑波大学大学院 人間総合科学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 森田 達也(社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷三方原病院 緩和支持治療科)
  • 岡村 仁(広島大学 保健学研究科 )
  • 大滝 純司(東京医科大学 医学部)
  • 橋爪 隆弘(市立秋田総合病院 外科)
  • 林 昇甫(市立豊中病院 外科)
  • 高橋 美賀子(聖路加国際病院 看護部)
  • 笹原 朋代(筑波大学大学院 人間総合科学研究科)
  • 岩満 優美(北里大学医療系研究科)
  • 塩川 満(聖路加国際病院 薬剤部)
  • 伊勢 雄也(日本医科大学 医学部)
  • 竹之内(坂本) 沙弥香(京都大学 医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
16,102,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、以下の3点である。
1.がん診療連携拠点病院の緩和ケアチームの教育に必要な緩和ケアチームの基準を作成すること、2.がん診療連携拠点病院を中心とした緩和ケアチームおよび緩和ケアチームを構成する医療従事者(医師、看護師、心理士、理学療法士等)に対する教育プログラムを開発・実践しその効果的な育成方法を検討すること、3.緩和ケアチームが緩和医療を病院や地域に啓発普及するためのマテリアルを開発すること
研究方法
1.デルファイ変法を用いて、緩和ケアチームの基準を作成する。2.緩和ケアチームの質の向上をはかるため、緩和ケアチームに関わる多職種を対象としたワークショップを開催し、その評価を行う。3.緩和ケアチームとその活動を評価するための尺度を開発する。4.文献レビュー・および専門家間の討議により、緩和ケアチームを構成する薬剤師の教育目標を作成する。5.郵送調査により保険調剤薬局の緩和ケアに関する業務の実態や意識、困難感を全国規模で明らかにする6.先行研究のliterature reviewおよび専門家討議により、「がん医療で働く心理士に必要な知識やスキル」「がん医療で働く心理士に求められる仕事内容」について検討を行う。7.緩和ケアチームが緩和医療を病院や地域に啓発普及するためのマテリアル開発と実践を行う
結果と考察
緩和ケアチームの基準が作成され、緩和ケアチームとチームを構成する各職種に関する教育目標・プログラムが開発され実践された。また、緩和ケアチームが緩和医療を病院や地域に啓発普及するための各種マテリアルが開発され実践された。今後、学会等と協力し緩和ケアチームの教育プログラムおよび緩和ケアに携わる医療従事者に対する教育プログラムのさらなる改善と普及を図りその実践を続けていきたい。
結論
緩和ケアチームの基準が作成され、緩和ケアチームとチームを構成する各職種に関する教育目標・プログラムが開発され実践された。また、緩和ケアチームが緩和医療を病院や地域に啓発普及するための各種マテリアルが開発され実践された。本研究成果は、がん診療拠点病院とその緩和ケアチームを中心として、地域における緩和ケアの実践に寄与するものと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2009-06-24
更新日
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研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2009-12-01
更新日
-