進行・再発子宮頸癌に対する標準的治療体系の確立に関する研究

文献情報

文献番号
200824011A
報告書区分
総括
研究課題名
進行・再発子宮頸癌に対する標準的治療体系の確立に関する研究
課題番号
H18-がん臨床・一般-011
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
嘉村 敏治(久留米大学 医学部産婦人科)
研究分担者(所属機関)
  • 笠松 高弘(国立がんセンター中央病院 婦人科)
  • 吉川 裕之(筑波大学大学院 人間総合研究科産婦人科)
  • 齋藤 俊章(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 婦人科)
  • 佐治 文隆(独立行政法人国立病院機構呉医療センター 産婦人科)
  • 小西 郁生(京都大学大学院 医学研究科産婦人科)
  • 岩坂 剛(佐賀大学 医学部産婦人科)
  • 櫻木 範明(北海道大学大学院 医学研究科産婦人科)
  • 山本 嘉一郎(近畿大学医学部堺病院 産婦人科)
  • 杉山 徹(岩手医科大学 医学部産婦人科)
  • 瀧澤 憲(財団法人癌研究会有明病院 レディースセンター・婦人科)
  • 戸板 孝文(琉球大学 医学部放射線科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
15,132,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
子宮頸がんの生存率改善を計るために化学療法を取り入れた新たな集学的治療法を開発、検証を行う。
研究方法
TJ療法とTP療法の間でその有用性を比較する第3相試験をJCOG研究として継続している。
結果と考察
第3相試験でTJ療法が標準的化学療法として確立されれば、次のステップとして放射線療法と組み合わせた同時併用化学放射線療法への応用や、術前化学療法への応用等が可能となる。すでに安全性試験に関して放射線治療部門で検討に入っている。
結論
本試験は非劣性試験であるが、complianceを含めたfeasibilityに関してTJ療法の方がTP療法よりも高い有用性を示すことが期待される。予定期間に214例とやや目標症例を下回っているが、本年度中に集積を終わりたい。本研究によってもたらされる新規化学療法は、従来の子宮頸がんの集学的治療に導入されることとなり、より良好な予後をもたらす可能性が高いと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2009-03-11
更新日
-

文献情報

文献番号
200824011B
報告書区分
総合
研究課題名
進行・再発子宮頸癌に対する標準的治療体系の確立に関する研究
課題番号
H18-がん臨床・一般-011
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
嘉村 敏治(久留米大学 医学部産婦人科)
研究分担者(所属機関)
  • 笠松 高弘(国立がんセンター中央病院 婦人科)
  • 吉川 裕之(筑波大学大学院 人間総合研究科産婦人科)
  • 齋藤 俊章(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 婦人科)
  • 佐治 文隆(独立行政法人国立病院機構呉医療センター 産婦人科)
  • 小西 郁生(京都大学大学院 医学研究科産婦人科)
  • 岩坂 剛(佐賀大学 医学部産婦人科)
  • 櫻木 範明(北海道大学大学院 医学研究科産婦人科)
  • 山本 嘉一郎(近畿大学医学部堺病院 産婦人科)
  • 杉山 徹(岩手医科大学 医学部産婦人科)
  • 瀧澤 憲(財団法人癌研究会有明病院 レディースセンター・婦人科)
  • 戸板 孝文(琉球大学 医学部放射線科)
  • 喜多川 亮(久留米大学 医学部産婦人科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
子宮頸がんの生存改善を図るために化学療法を取り入れた新たな集学的治療法を開発、検証を行い、進行・再発子宮頸がんに対する標準的治療体系を確立する。
研究方法
進行・再発子宮頸がんを対象として第2相試験を行いTJ療法の有用性を確かめ、さらにTJ療法TP療法の間でその有用性を比較する第3相試験をJCOG研究として継続している。
結果と考察
第3相試験でTJ療法が標準的化学療法として確立されれば、次のステップとして放射線療法と組み合わせた同時併用化学放射線療法への応用や、術前化学療法への応用等が可能となる。すでに安全性試験に関して放射線治療部門で検討に入っている。
結論
本試験は非劣性試験であるが、complianceを含めたfeasibilityに関してTJ療法の方がTP療法よりも高い有用性を示すことが期待される。予定期間に214例とやや目標症例を下回っているが、本年度中に集積を終わりたい。本研究によってもたらされる新規化学療法は、従来の子宮頸がんの集学的治療に導入されることとなり、より良好な予後をもたらす可能性が高いと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2009-03-13
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200824011C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本臨床研究によってTJ療法の有用性が高いことが期待されるがこれは世界に先駆けて証明することになる。さらに本療法は放射線治療との併用により相乗効果が期待できるので、次のより高い治療法を検証するための臨床研究につながって行くことが期待される。
臨床的観点からの成果
TJ療法は卵巣がんでも頻用されている抗がん剤による治療法であり、その観点からも多くの婦人科腫瘍医がその使用に慣れており再発・進行子宮頸がんに対して安全性が高く、治療効果も期待できる治療法となる。さらに今後放射線治療との相乗効果が期待できる。
ガイドライン等の開発
研究結果が得られた後、ガイドラインとして組み込まれる予定。
その他行政的観点からの成果
なし
その他のインパクト
研究結果が得られた後、行う予定。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
41件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
1件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Nibie Y, Kazumto T,Toita T,et al
Frequency and characteristics of isolated para-aortic lymph node recurrence in patients with uterine cervical carcinoma in Japan: A multi-institutional study
Gynecol Oncol , 103 , 435-438  (2006)

公開日・更新日

公開日
2015-06-02
更新日
-