文献情報
文献番号
202026011A
報告書区分
総括
研究課題名
気管内投与による化学物質の有害作用とくに発癌性の効率的評価手法の開発に関する研究:迅速化かつ国際化に向けて
課題番号
19KD1001
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
津田 洋幸(公立大学法人 名古屋市立大学 津田特任教授研究室)
研究分担者(所属機関)
- 内木 綾(名古屋市立大学大学院医学研究科 実験病態病理学)
- 大西 誠(中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター)
- 伴野 勧(愛知医科大学 医学部)
- 魏 民(大阪市立大学 大学院医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 化学物質リスク研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
15,167,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
事業場における気中物質の安全性の評価と管理は重要である。しかしながら、実際に試験をされている物質は、専用施設の数とかかる実施コストのために安全性を確保するには不十分な数である。吸入曝露試験の絶対的不足を補う目的で、実施容易にして安価な経気管肺内噴霧投与(TIPS)法を開発して国内外において標準的試験法としての採用を提案する。
研究方法
検体を含む培養液に対する肺胞上皮由来細胞(A549細胞)のNeutral red取り込みを指標としたLD50値の検体濃度から、気管内投与(TIPS)によるLD50量を算定して、それを挟む数用量をラットに投与してLD50判定を行なった。
結果と考察
Neutral redを用いた肺がん細胞のLD50値の培養液の検体濃度から気管内投与による致死量をTIPS投与液の濃度に変換して、ラットに短い時間に4回投与し、さらに生存ラットのLD50判定を行なった。その結果、TIPSにおけるLD50値は目論見通りの結果と考える。
結論
吸入曝露試験の絶対的不足を補う目的で、実施容易な気管内投与(TIPS)法を開発した。 方法として満足の行くもので、こんご日検体を増やしてvalidationを高めてOECD等国内外において標準的試験法としての採用を提案することをが、可能である。
公開日・更新日
公開日
2023-04-28
更新日
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