小規模事業者等におけるHACCP導入支援に関する研究

文献情報

文献番号
202024009A
報告書区分
総括
研究課題名
小規模事業者等におけるHACCP導入支援に関する研究
課題番号
H30-食品-指定-003
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
五十君 静信(東京農業大学 応用生物科学部)
研究分担者(所属機関)
  • 朝倉 宏(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 窪田 邦宏(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
12,948,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成30年公布の食品衛生法等を改正する法案では、全ての食品等事業者に対してHACCPによる衛生管理を義務づけることとしている。一方、小規模事業者等に対してコーデックスが規定するHACCPの導入をそのまま義務づけることは困難であり、小規模事業者等に対する弾力的な運用についての検討及び科学的知見の提供等の支援が必要である。本研究班では、HACCPの弾力的運用を必要とする小規模事業者等が手順書の作成、製造過程の検証手法に求められる事項の検討に必要と思われる科学的知見の収集、整理、提供等を行うことを目的とした。
研究方法
小規模事業者等向けの手順書を作成するため、以下に係る科学的知見の収集、提供等を行った。①食品業種毎(食品製造業等)における手引書作成の支援では、業界団体が手引書を作成するに当たり、科学的な観点から、危害要因分析、衛生管理の根拠となるデータの入手(文献等)及び提供、手引書(案)の作成及び取りまとめの支援を行った。②HACCPプランの作成における知見の収集では、食品等事業者や業界団体がHACCPプランを作成するにあたり、管理基準設定等の根拠となる食品ごとの加工条件等に係る知見を収集し検証実験を行った。③諸外国の弾力的運用の実態及び食品に混入する異物に関する調査では、渡航困難であることから海外の食品取扱事業者等のCOVID-19関連情報の調査と国内の異物混入に関する民間の実態調査を行いデータベース化した。これら3つの内容について、業界団体における手引書の作成状況等を踏まえ、各業種にそれぞれ必要と思われる科学的知見の整理、提供等を行った。
結果と考察
深鍋調理品の冷却時におけるウェルシュ菌の挙動の検証では、危険温度帯を2時間以内に通過させる冷却の重要性を示した。水産加工品中のヒスタミンの挙動及び制御方法、加糖餡の製造工程を通じたシアン化合物の動態と黄色ブドウ球菌の制御に関する知見を提供した。異物混入については、民間機関の情報提供を受けて事例のデータベース化を行った。
結論
HACCPの制度化において、小規模事業者や一定の業種等が弾力的運用を採用し実行するためには我が国の食品衛生の実情に合わせた検討が必要であり、本研究班ではその基礎となる科学的知見の収集、整理、提供を行った。

公開日・更新日

公開日
2023-08-03
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202024009B
報告書区分
総合
研究課題名
小規模事業者等におけるHACCP導入支援に関する研究
課題番号
H30-食品-指定-003
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
五十君 静信(東京農業大学 応用生物科学部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202024009C

収支報告書

文献番号
202024009Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
14,601,000円
(2)補助金確定額
14,601,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 6,553,279円
人件費・謝金 4,018,866円
旅費 2,020円
その他 2,373,835円
間接経費 1,653,000円
合計 14,601,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2022-07-01
更新日
-