文献情報
文献番号
200805010A
報告書区分
総括
研究課題名
健診・保健指導の項目について標準的な検査結果の入力方法・電子様式等の確立に関する研究
課題番号
H20-特別・指定-014
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
渡辺 清明(国際医療福祉大学 三田病院検査部)
研究分担者(所属機関)
- 山門 實(日本人間ドック学会)
- 船橋 徹(大阪大学 医学部)
- 大江 和彦(東京大学 医学部)
- 吉田 勝美(聖マリアンナ医科大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
17,160,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
健診結果の電子的な管理・送受信の円滑な実施に資すること、特定健診・保健指導に限らず全ての健診の検査情報の標準化を行うことにより、健診機関における健診結果の精度管理管をより適正とすること、健診施設の評価基準の策定と健診効果の検証をする事を目的とした。
研究方法
1.総合健診の検査項目のコード体系の現状と課題を調査した。
2.血液生化学検査、末梢血検査、便検査につき、食事、採血から分析までの温度と時間、振動および搬送、保存などの影響を検討した。
3. 健診情報・保健指導情報における電子的標準様式の課題に関する研究を行った。
4. 特定健康診査・特定保健指導実施施設の機能評価基準設定を行った。
5. 健診施設において、内臓脂肪面積と生活習慣病関連指標の変化量との関係を解析した。
6. 健診施設において、CT法による内臓脂肪量測定した者を対象とし各施設での健診項目結果を集積しデータベース構築を行った。
2.血液生化学検査、末梢血検査、便検査につき、食事、採血から分析までの温度と時間、振動および搬送、保存などの影響を検討した。
3. 健診情報・保健指導情報における電子的標準様式の課題に関する研究を行った。
4. 特定健康診査・特定保健指導実施施設の機能評価基準設定を行った。
5. 健診施設において、内臓脂肪面積と生活習慣病関連指標の変化量との関係を解析した。
6. 健診施設において、CT法による内臓脂肪量測定した者を対象とし各施設での健診項目結果を集積しデータベース構築を行った。
結果と考察
1.画像検査コードは施設ごとで不統一であり、今後コード化すべき健診検査項目を明確にし、所見名の統一化、体系化、構造化を検討する必要がある。
2.特定健診以外の項目の検査の精度管理:生化学検査および末梢血検査において、精度管理上の検査前の手順の在り方を具体的に示した。
3.現時点ではフリーソフトが電子的提出に十分貢献している事が示唆された。電子的提出仕様自体に特段問題はなかったが、生活機能評価との同時実施が44%を占め請求運用上の課題がうまく実施できない一因になっていた。
4.健診施設の実施体制の質を向上させるための、健診施設、健診機器、人員、運営等、健診機関全体の標準基準を作成した。
5. CTによる内臓脂肪量が生活習慣病関連危険因子と有意の相関を示した事から、CTによる内臓脂肪面積の測定は特定保健指導の有用なツールと考えた。
6. 健診受診者の内臓脂肪量・皮下脂肪量、動脈硬化性疾患の危険因子データおよび既往歴を収集し12,443例のデータベース構築を行った。
2.特定健診以外の項目の検査の精度管理:生化学検査および末梢血検査において、精度管理上の検査前の手順の在り方を具体的に示した。
3.現時点ではフリーソフトが電子的提出に十分貢献している事が示唆された。電子的提出仕様自体に特段問題はなかったが、生活機能評価との同時実施が44%を占め請求運用上の課題がうまく実施できない一因になっていた。
4.健診施設の実施体制の質を向上させるための、健診施設、健診機器、人員、運営等、健診機関全体の標準基準を作成した。
5. CTによる内臓脂肪量が生活習慣病関連危険因子と有意の相関を示した事から、CTによる内臓脂肪面積の測定は特定保健指導の有用なツールと考えた。
6. 健診受診者の内臓脂肪量・皮下脂肪量、動脈硬化性疾患の危険因子データおよび既往歴を収集し12,443例のデータベース構築を行った。
結論
以上、特定健診に限らず様々な健診方法について電子化を含めて標準化するには現時点で多くの課題が存在している事が明らかになった。最終的に、本研究ではこれらの課題について、具体的な改善方法や問題解決のためのベースが提案された。今回の研究で得られた結果一つ一つを踏まえて、今後行政が具体的に施策する必要があると思われた。
公開日・更新日
公開日
2010-06-22
更新日
-