文献情報
文献番号
202018020A
報告書区分
総括
研究課題名
てんかんの地域診療連携体制の推進のためのてんかん診療拠点病院運用ガイドラインに関する研究
課題番号
19GC1013
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
山本 仁(聖マリアンナ医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
- 田中 純子(広島大学 大学院医系科学研究科 疫学・疾病制御学)
- 池田 昭夫(京都大学 大学院医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学分野)
- 高橋 幸利(独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 臨床研究部)
- 松本 理器(神戸大学大学院 医学研究科)
- 中里 信和(東北大学・大学院医学系研究科)
- 川合 謙介(自治医科大学)
- 太組 一朗(聖マリアンナ医科大学 医学部脳神経外科学、てんかんセンター)
- 西田 拓司(独立行政法人国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター臨床研究部)
- 遠山 潤(国立病院機構西新潟中央病院 臨床研究部)
- 飯田 幸治(広島大学 医系科学研究科 脳神経外科学)
- 小林 勝弘(岡山大学病院 小児神経科)
- 吉岡 伸一(鳥取大学 医学部 保健学科 地域・精神看護学講座)
- 山内 秀雄(埼玉医科大学医学部)
- 饒波 正博(沖縄赤十字病院 脳神経外科)
- 長谷川 大輔(日本獣医生命科学大学 獣医学部)
- 岸 泰宏(日本医科大学医学部)
- 宮本 雄策(聖マリアンナ医科大学 医学部 小児科学)
- 浦 裕之(湘南医療大学 臨床医学研究所)
- 原 稔枝(独立行政法人 国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 看護部)
- 廣瀬 源二郎(医療法人社団浅ノ川 浅ノ川総合病院 てんかんセンター)
- 森 健治(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
- 高木 俊輔(東京医科歯科大学 精神科)
- 夏目 淳(名古屋大学医学部)
- 貴島 晴彦(大阪大学大学院 医学系研究科)
- 三國 信啓(札幌医科大学)
- 小野 智憲(国立病院機構長崎医療センター 脳神経外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
11,540,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
てんかんの診療連携体制を推進するため、てんかん診療拠点病院の役割を見直し、てんかん拠点病院設置の有用性を検討する。てんかんの疫学調査を目標とした課題抽出、てんかん拠点病院に設置されているコーディネーターの活動実績調査、てんかん患者・家族の実態調査、てんかんの地域連携や他科・多職種連携の調査及び分析を通じて、てんかんの地域診療連携体制の構築推進に資する研究を行う。
研究方法
既存データから得たてんかん入院患者数、てんかん外来患者数に関するデータを利用し解析する。データの選別に関して検討を行い、「純粋なてんかん患者」のデータを選別するための合理的な基準を設ける。また、てんかんコーディネーター実態調査や看護師・薬剤師を対象としたアンケート調査等を行う。てんかん患者の身体的、精神的、社会的ならびに医療との関わりについても分析する。現状のてんかん患者数に比べて数の少ないてんかん専門医の補助的な役割を担う「てんかん診療支援医」制度の必要性、役割についても検討を行う。
結果と考察
てんかん入院患者数、てんかん外来患者数に関するデータを解析した結果からわが国の純粋なてんかん患者数を推定できた。また、てんかんコーディネーター実態調査や看護師・薬剤師を対象としたアンケート調査等を行い今後のてんかん診療に貢献できた。てんかん患者の身体的、精神的、社会的ならびに医療との関わりについても分析できた。さらに、てんかん診療支援医制度の確立に向け基礎的なデータを収集し、てんかん専門医の補助的な役割を担う「てんかん診療支援医」制度の必要性、役割についても検討できた。
結論
てんかんの疫学調査を目標とした課題抽出、てんかん拠点病院に設置されているコーディネーターの活動実績調査、てんかん患者・家族の実態調査、てんかんの地域連携や他科・多職種連携の調査及び分析を通じて、地域の実情を踏まえかつてんかん患者・家族のニーズに即したてんかんの地域診療連携体制の構築推進に資することができた。これにより、どのようにすれば各地方自治体が拠点病院制度に参画出来るのかの方向性を示すことが出来ると思われる。
公開日・更新日
公開日
2021-09-14
更新日
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