健康危機・大規模災害に対する初動期医療体制のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200737002A
報告書区分
総括
研究課題名
健康危機・大規模災害に対する初動期医療体制のあり方に関する研究
課題番号
H19-テロ-一般-002
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
辺見 弘(独立行政法人国立病院機構災害医療センター)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 健康危機管理・テロリズム対策システム研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
9,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
災害拠点病院、広域災害救急情報システム、災害派遣医療チーム(DMAT)、広域医療搬送などの諸施策についてさらに充実拡充するための課題を設定し、具体的回答・解決策・対応策を導き出すこと。諸施策を包括的に検討することにより、有機的な災害対応システムを構築することを究極の目的とする。
研究方法
以下の通り、解決すべき課題について抽出し、各課題に対して具体的な解決策を検討した。
1)健康危機管理における受け入れ医療機関の充実
2)災害時における情報共有とコマンド体制確立のための情報システムのあり方
3)災害派遣医療チーム(DMAT)の充実
4)広域医療搬送システムの充実
5)災害時初期医療体制の確立のための計画整備
6)その他の災害医療体制整備
7)中越沖地震のDMAT活動と初期医療対応の検討
結果と考察
1)健康危機管理における受け入れ医療機関の充実
災害拠点病院評価手法の検討、災害拠点病院の構造的な脆弱性についての検討、災害拠点病院・災害従事者の研修・訓練のあり方、病院防災マニュアル・訓練・研修手法の開発、一般病院・診療所向けの災害時医療継続マニュアルの開発について検討した
2)災害時における情報共有とコマンド体制確立のための情報システムのあり方
広域災害救急医療情報システムの充実、DMAT運用の迅速性・融通性強化戦略
について検討した
3)災害派遣医療チーム(DMAT)の充実
統括DMAT体制および研修の開発、DMAT運用訓練の方法の開発、地域におけるDMAT運用体制の確立、調整員業務の高度化について検討した。
4)広域医療搬送システムの充実
東南海・南海、首都直下における広域医療搬送計画についての検討、被災地域内ヘリ搬送の課題、SCUの設置戦略及び情報管理体制、民間航空機・民間空港の活用の諸問題について検討した。
5)災害時初期医療体制の確立のための計画整備
医師会における災害初期医療体制とその支援、国立病院機構における初期医療体制性の確立、災害時におけるドクターヘリの活用などについて検討した
6)その他の災害医療支援体制整備
災害時における精神支援、多数死体事案対応の充実、都市型災害の諸問題について検討した。
7)中越沖地震におけるDMAT活動について検討した
結論
災害対応は包括的な対応が必要であり、『犠牲者ゼロ』のためには多くの智を結集する必要があろう。災害初期医療体制整備が引き続き必要である。
【倫理面への配慮】:該当なし
【健康危険情報】:該当なし

公開日・更新日

公開日
2008-04-25
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2009-02-04
更新日
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