健康増進に向けた住宅環境整備のための研究

文献情報

文献番号
202009028A
報告書区分
総括
研究課題名
健康増進に向けた住宅環境整備のための研究
課題番号
20FA1001
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
林 基哉(北海道大学大学院)
研究分担者(所属機関)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学 医学部 疫学・予防医学講座)
  • 杉山 大典(慶應義塾大学看護医療学部)
  • 荒木 敦子(北海道大学環境健康科学研究教育センター)
  • 長谷川 兼一(秋田県立大学 システム科学技術学部)
  • 森 太郎(北海道大学 大学院工学研究院)
  • 桑沢 保夫(国土技術政策総合研究所 住宅研究部)
  • 東 賢一(近畿大学医学部環境医学・行動科学教室)
  • 阪東 美智子(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
  • 開原 典子(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
  • 金 勲(キムフン)(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
  • 小林 健一(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
分担者の国立保健医療科学院山田裕巳氏は、令和2年度中に所属機関から退職にし、分担者ではなくなった。

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、2019年度の特別研究「健康増進のための住環境についての研究」の成果に基づいて、健康住宅に求められる条件を整理し、健康住宅のガイドライン作成のための基礎資料を得るとともに、住宅環境改善の健康状態に対する効果の検証を行うことを目的としている。
研究方法
令和2年度には、住宅環境に係る健康影響に関するエビデンスの収集・整理を行い、住宅環境の実態と健康影響レベルの想定に関する分析方法を確立する。令和2~4年度に、住宅環境の実態を踏まえた健康リスクの想定を行うとともに、令和3~4年度に、省エネルギー住宅の普及などの動向を踏まえて、住宅環境の改善にともなう健康状態の改善に関する推定と検証を行う。
結果と考察
健康維持増進住宅研究から、空気質、温熱環境、コミュニティと健康との関連性、屋外環境の影響を金額へ換算する手法、スマートウェルネス住宅研究からは、断熱改修前後における居住者の血圧や活動量の変化と健康影響評価に関する知見を得た。国内外の文献調査からは、WHO健康と住宅のガイドラインと関連情報、騒音による循環器疾患への影響に関する知見が強化された。また、気象データと人口動態統計を用いた疾病による死亡の季節依存性に関する分析、コホート研究による、死亡率の外気温閾値の推定、化学物質及びダンプネスによる健康リスクの実態分析によって、住環境改善による健康リスクの低減を示す基礎を構築した。また、1990年時点の断熱等級別の住宅ストックをベースに断熱等級別の着工戸数を積み上げる方法により、健康影響抑制の将来推計方法の基礎を構築した。
結論
令和2年度には、既往の関連研究、国内外の知見、建築及び公衆衛生のデータベースを用いて、住宅環境が健康影響に与える影響を定量的に推定する方法の基礎を築いた。

公開日・更新日

公開日
2023-04-25
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-04-25
更新日
2023-07-19

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202009028Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
7,000,000円
(2)補助金確定額
6,914,000円
差引額 [(1)-(2)]
86,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 4,610,986円
人件費・謝金 1,553,933円
旅費 164,850円
その他 584,606円
間接経費 0円
合計 6,914,375円

備考

備考
自己資金375円

公開日・更新日

公開日
2022-05-10
更新日
-