文献情報
文献番号
202008043A
報告書区分
総括
研究課題名
がん患者の個々のニーズに応じた質の高い相談支援の体制整備のあり方に関する研究
課題番号
20EA1015
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
高山 智子(国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報提供部)
研究分担者(所属機関)
- 塚本 憲史(群馬大学医学部附属病院)
- 清水 奈緒美(地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター 看護局)
- 石井 亜矢乃(岡山大学病院 総合患者支援センター)
- 鈴宮 淳司(島根大学医学部附属病院腫瘍センター)
- 藤 也寸志(九州がんセンター 消化管外科)
- 内村 祐之(東京医科歯科大学 医学部附属病院医療情報部)
- 早川 雅代(国立がん研究センター がん対策情報センター)
- 近藤 まゆみ(北里大学病院 看護部)
- 八巻 知香子(国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報提供部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
7,360,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では、がん患者の個々のニーズに応じた質の高い相談支援を提供するために、環境整備が不可欠であることから、以下2つの観点から提言を行うことを目的とした。1)迅速な情報作成と活用につなげるため、全国のがん相談支援センター(以下、相談支援センター)における相談内容の定期的・継続的な収集方法を確立する。2)医療環境の変化に対応できる相談支援センターの地域や病院内のがん情報支援拠点としての機能を充実させるがん専門相談員(以下、相談員)の教育・研修プログラムを開発・評価し、継続的かつ効果的・効率的に実施するために必要な体制を策定する。
研究方法
目的1)相談支援センター「相談のための基本形式」で収集された情報を利用した計量テキスト分析およびテキストマイニングによる分析、県内あるいは全国の相談支援センターへのアンケート調査、目的2)対面での研修提供経験豊富な相談員によるWGの組織と議論、検討結果を踏まえた必要な体制や方策のポイント等の抽出を行った。またオンライン研修提供を行い、提供前後での受講者および提供者のアンケートおよびインタビュー調査を実施した。
結果と考察
目的1)過去の相談記録情報を利用した相談や対応内容からの単語の集計と共起ネットワークによるビジュアル化では、相談内容と対応内容に含まれる単語間の繋がりを可視化することができ、FAQの作成支援となる基礎データの生成が期待できると考えられた。また、「相談記入シート」を活用したベンチマーク指標作成、県内の「相談記入シート」活用の実態、相談記録等の情報収集の諸要件に関する施設状況調査では、相談記録の収集や活用状況の現状が示され、今後どのようにデータを可視化し具体的な方策を示すかが重要であると考えられた。
目的2)オンラインでのグループワーク研修を開催する上での課題や工夫を整理し、その観点を踏まえて研修を実施し、評価を行った。対面での研修実施と同等の評価が得られ、今後対象を変えた検討や地域で研修実施をする際の準備として、研修実施マニュアルの作成や研修プログラムの再構成、地域での実施体制の摺り合わせを実施した。2年目に本検討に基づく研修を行い、地域での実施可能性等の評価を行う予定である。
目的2)オンラインでのグループワーク研修を開催する上での課題や工夫を整理し、その観点を踏まえて研修を実施し、評価を行った。対面での研修実施と同等の評価が得られ、今後対象を変えた検討や地域で研修実施をする際の準備として、研修実施マニュアルの作成や研修プログラムの再構成、地域での実施体制の摺り合わせを実施した。2年目に本検討に基づく研修を行い、地域での実施可能性等の評価を行う予定である。
結論
1年目で得られた基礎調査結果をもとに、2年目以降の検討をさらに進めていく予定である。
公開日・更新日
公開日
2021-06-02
更新日
-