一般用医薬品の販売にあたっての情報提供のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200735059A
報告書区分
総括
研究課題名
一般用医薬品の販売にあたっての情報提供のあり方に関する研究
課題番号
H19-医薬-一般-022
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
古澤 康秀(明治薬科大学 薬学部)
研究分担者(所属機関)
  • 望月 眞弓(慶応大学 薬学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
一般用医薬品の適正使用、安全確保をより高いレベルで図るための環境整備をめざして、薬剤師等の専門家や製品の外箱、添付文書を通じた効果的な情報提供のあり方について検討を行う。
研究方法
①一般用医薬品に関する薬剤師等の専門家向け情報のあり方について、関係各分野の研究協力者で構成する研究班会議において検討を行う。
②一般用医薬品の添付文書用語に関する理解度を調査するため、一般人を対象としたアンケート調査を行う。
結果と考察
①薬剤師等の専門家向けに提供されている一般用医薬品に関する情報の現状を把握するとともに、それらの情報の中における製薬企業や業界団体から提供されるべき情報の位置づけ、その不足している点、今後追加・改善されるべき点などについて中間的なとりまとめを行った。また、薬局・薬店に勤務する薬剤師を対象とする情報ニーズ調査の実施方法や調査票の内容について検討を行った。
②一般用医薬品の添付文書の「効能又は効果」に記載されている用語のうち、用語の理解度が60%に満たない用語は472語中135語(28.6%)であり、低理解度用語としてリストアップされた。
結論
①本年度の成果を踏まえ、引き続き、薬剤師等の専門家向け情報をどのような提供方法、スタイルで提供していくことが望ましいかについて検討していく必要がある。その検討に資するため、薬剤師等の専門家を対象とした情報ニーズ調査を実施する必要がある。
②添付文書用語の理解度を向上させるための方策として、用語に「ルビ」をつけた方がよいものと、「ルビ」よりも( )内に意味を記載する方が効果的であるものとがあり、添付文書の作成段階において、各用語の理解度を事前に調査する必要があると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2008-04-22
更新日
-