手腕振動障害防止のための振動ばく露リスク評価および低減策に関する研究

文献情報

文献番号
200733006A
報告書区分
総括
研究課題名
手腕振動障害防止のための振動ばく露リスク評価および低減策に関する研究
課題番号
H17-労働-一般-007
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
前田 節雄(独立行政法人労働安全衛生総合研究所・環境計測管理研究グループ)
研究分担者(所属機関)
  • 柴田 延幸(独立行政法人労働安全衛生総合研究所・環境計測管理研究グループ )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
5,150,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成19年度は、カリキュレータの結果が同じ場合の生体影響に差があるのかどうか、また、防振手袋の実態を明らかにするとともに、現場での工具のレベルに応じた防振手袋の選択方法を提案した。
研究方法
複数工具を用いて作業を実施した場合がリスクを最小抑える方法については明らかにされていない。そこで、これまで明らかにされてきている指先振動感覚閾値の一時的閾値移動を指標とした断続振動暴露の考え方を用いて、複数工具を使用した場合の各種パターンにて、生理影響に差が出るかどうかをシミュレーションするとともに、実験室実験にて検証した。
結果と考察
A(8)が同じ値の場合の人体影響を最小にするための方法である解決方法を明らかにすることが出来た。
結論
A(8)が同じ値の場合の人体影響を最小にするための方法である解決方法を明らかにすることが出来たまた、この防振手袋の振動軽減効果と指先振動感覚閾値の一時的閾値移動を最小にするための、工具の振動の大きさに応じた選択方法を明らかにすることが出来た。

公開日・更新日

公開日
2008-06-02
更新日
-

文献情報

文献番号
200733006B
報告書区分
総合
研究課題名
手腕振動障害防止のための振動ばく露リスク評価および低減策に関する研究
課題番号
H17-労働-一般-007
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
前田 節雄(独立行政法人労働安全衛生総合研究所・環境計測管理研究グループ)
研究分担者(所属機関)
  • 柴田 延幸(独立行政法人労働安全衛生総合研究所・環境計測管理研究グループ)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、次の4つの具体的な方法を研究開発提案する。①手持振動工具のリスクを事業主や作業者に知らせるために、工具別の振動の大きさが認識できるようなユーザーフレンドリーなラベリング方法の提案、②事業主や作業者が、工具の購入前に、どの工具の振動のリスクが最も少ないかのリスクが評価できる工具リスク評価支援データベースシステムを提案、③実際の現場での工具の使用を考えると、複数の工具を用いての作業が考えられるが、そのような作業を行った場合のリスク評価支援システムの提案、④リスク軽減のための具体的な対策方法の提案。
研究方法
目的の①から④の内容から、事業主や作業者が事前に工具のリスク度が把握できるような検索システムを構築する。構築したデータベースと防振手袋の振動軽減特性とから最適なP.P.E.の防振手袋選択システムを構築する。さらに、手に入る振動ばく露量を最も減らすことが可能となる最適作業スケジューリング方法を、Industrial Engineeringの分野におけるジョンソン法や待ち行列理論を実際の作業現場に適用し、指先振動感覚閾値等を指標とした実験室実験を実施し、その結果から、振動ばく露量低減最適作業スケジューリング方法を提案する。
結果と考察
構築したデータベースから各種複合工具を用いた場合のA(8)を計算できるカルキュレータを構築することができた。この計算結果から実現場での振動リスク評価が可能になるシステムを構築できた。ただ、この方法は、ある限られた条件でのA(8)の問題点を議論した物であるので、今後、さらに実現場作業に提要出来るシステムへの発展が必要であると考えられる。
結論
A(8)が同じ値の場合の人体影響を最小にするための方法である解決方法を明らかにすることが出来た。②現在販売されてきている防振手袋の実態については、一般の技術雑誌にデータを公表し防振手袋使用者が、安全な防振手袋が購入できるようにした。また、この防振手袋の振動軽減効果と指先振動感覚閾値の一時的閾値移動を最小にするための、工具の振動の大きさに応じた選択方法を明らかにすることが出来た。

公開日・更新日

公開日
2008-06-02
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200733006C

成果

専門的・学術的観点からの成果
A(8)が同じ値の場合の人体影響を最小にするための方法である解決方法を明らかにすることが出来た。②現在販売されてきている防振手袋の実態については、一般の技術雑誌にデータを公表し防振手袋使用者が、安全な防振手袋が購入できるようにした。また、この防振手袋の振動軽減効果と指先振動感覚閾値の一時的閾値移動を最小にするための、工具の振動の大きさに応じた選択方法を明らかにすることが出来た。
臨床的観点からの成果
ノモグラムやISOの式により作業別の周波数補正振動加速度実効値やばく露時間の推定や測定を明確に行うことが出来る場合は、このような方法で、振動作業管理や製作した工具や機器が許容基準を満足しているかどうかのリスクを事前に確認することは可能になることを示すことが出来た。
ガイドライン等の開発
なし。
その他行政的観点からの成果
平成18年3月にスタートした厚生労働省の「振動障害等の防止に係る作業管理のあり方検討会」に委員として参加し、今回の厚生労働科研費で実施した内容を検討会の検討資料として提出した。
その他のインパクト
2006年5月8日/防振手袋 改正JIS始動へ新基準対応に一歩 ゴムタイムスに掲載

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
1件
その他論文(和文)
3件
その他論文(英文等)
7件
学会発表(国内学会)
9件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
その他成果(普及・啓発活動)
1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2014-05-26
更新日
-