医療機関等が作成する書類の電子化の様式および標準化に関する包括的研究

文献情報

文献番号
200732083A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機関等が作成する書類の電子化の様式および標準化に関する包括的研究
課題番号
H19-医療-一般-013
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
山本 隆一(東京大学大学院情報学環)
研究分担者(所属機関)
  • 中島 直樹(九州大学医学部附属病院)
  • 田中 勝弥(東京大学医学部附属病院企画情報運営部)
  • 矢野 一博(日本医師会総合政策研究機構)
  • 篠田 英範(保健医療福祉情報システム工業会)
  • 丹治 夏樹(保健医療福祉情報システム工業会)
  • 福井 次矢(聖路加国際病院)
  • 高林 克日己(千葉大学医学部附属病院企画情報部)
  • 岡田 美保子(川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部医療情報学科)
  • 近藤 克幸(秋田大学医学部附属病院医療情報部)
  • 飯田 修平((社)全日本病院協会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
28,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
保健医療福祉分野のITによる構造改革は国民の医療および健康増進を効率的に推進するために不可欠であり、従来から積極的に推進して一定の成果をあげている。また最近我が国でも議論されるようになったEHRの構築には、収集すべき情報項目と、その記述方式を標準化することが不可欠である。ただしここでいう標準化はシステム内部の情報記述を統一しようとするものではない。むしろ医療機関が有するべきEMRは医療機関の裁量により採用が決められるべきである。本研究では、医療機関におけるソリューション選定の裁量を尊重しつつ、情報を効率よく収集しつつ蓄積された情報の可用性を高めるための標準化を進めることを目標とし、医療機関が対外的に交付する書類を電子化した場合、または今後提供される電子化情報を様式の標準を提案することを目的とする。
研究方法
紙ベースで形式が定められた文書のHL7 CDA R2をフレームワークとして電子化様式を定める。今年度は感染症報告(一部)、臨床試験におけるCRF例を定め、さらに死亡診断書の入力エディタを試作した。また診療記録要約に関して米国の先進的な病院の調査、聖路加病院、佐賀大学附属病院の調査で要件を抽出。医療機関におけるワークフローを複数の病院で実地に調査しモデルを作成した。
結果と考察
標準化にはレベルがあるが、本研究では適切なレベルを設定することで比較的容易にCDA R2フレームワークを適用できることを示しえた。診療要約は要件抽出に留まったが、次年度以降さらに詳細に検討する予定である。ワークフローを可視化することでIT導入を用意にできる可能性が高い。
結論
対外的に発行する文書の様式を包括的に定める方法を確立し、診療情報要約の要件を整理できた。現場のワークフローを可視化しすることができた。

公開日・更新日

公開日
2008-04-21
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2010-01-27
更新日
-