文献情報
文献番号
200731022A
報告書区分
総括
研究課題名
特発性心筋症に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-難治-一般-022
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
友池 仁暢(国立循環器病センター 病院)
研究分担者(所属機関)
- 筒井 裕之(北海道大学大学院医学研究科 循環病態内科学)
- 久保田 功(山形大学医学部 第一内科)
- 永井 良三(東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻循環器内科)
- 小川 聡(慶應義塾大学医学部 呼吸循環器内科)
- 和泉 徹(北里大学医学部 循環器内科学)
- 松森 昭(京都大学大学院医学研究科医学部 循環器内科学)
- 北風 政史(国立循環器病センター 臨床研究開発部)
- 中谷 武嗣(国立循環器病センター 臓器移植部)
- 堀 正二(大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)
- 松崎 益徳(山口大学大学院医学系研究科 器官病態内科学)
- 砂川 賢二(九州大学大学院医学研究院 循環器内科)
- 今泉 勉(久留米大学医学部 内科学心臓・血管内科部門)
- 鄭 忠和(鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・代謝内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
34,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
心筋症の診断と治療は、遺伝子診断やバイオマーカーの進歩を受けて大きな見直しの時期を迎えている。本研究は心筋症の多彩な病態と転帰に関するわが国のエビデンスを集積評価するとともに、根治的治療を目指した心筋再生医療の基礎的研究と臨床応用への展開を図ることを目的とした。
研究方法
本研究は、特発性拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、ミトコンドリア病(心筋症)、ファブリ病、家族性突然死症候群、サルコイドーシスを対象とする。臨床追跡調査研究では、新たに診断された症例と既診断の症例をコホート集団と位置づけ、経時の診療において測定されている詳細な臨床指標と検査指標のうち、いかなる因子または因子の組み合わせが心筋症の予後規定因子になるのかを前向きに多施設で検討するものである。そのために、エントリー時の臨床指標、検査指標、投薬内容からなる臨床情報と個人情報を連結可能匿名化した。登録症例について心事故の有無を年次観察にのせた。
個別研究は各心筋症の病型の病態生理と新しい治療法(再生医療を含む)の可能性について探索した。
個別研究は各心筋症の病型の病態生理と新しい治療法(再生医療を含む)の可能性について探索した。
結果と考察
「心筋症の予後を予知する因子の同定に関する研究(CCMM研究)」を班に構成し、全国に跨るネットワークと症例データベースの活用の基盤を作った。
各心筋症の病態を基礎医学的及び臨床医学的に検討した班研究の主な成果を以下に挙げる。心筋細胞シートによる心不全治療、中間型心筋症の動態とたこつぼ心筋症の病理学的研究、心筋細胞内脂質代謝と Gq 蛋白共役型受容体シグナルの制御、テイネシンCと心筋症の関連に関する検討、心筋症におけるミトコンドリアDNAの役割、心不全に対するG-CSF治療の作用機序の解明と臨床応用、自己免疫と拡張型心筋症の関連、特発性心筋症に対する機能代替法としての補助人工心臓・心臓移植に関する研究、心ファブリ病の分子遺伝学的検討。
各心筋症の病態を基礎医学的及び臨床医学的に検討した班研究の主な成果を以下に挙げる。心筋細胞シートによる心不全治療、中間型心筋症の動態とたこつぼ心筋症の病理学的研究、心筋細胞内脂質代謝と Gq 蛋白共役型受容体シグナルの制御、テイネシンCと心筋症の関連に関する検討、心筋症におけるミトコンドリアDNAの役割、心不全に対するG-CSF治療の作用機序の解明と臨床応用、自己免疫と拡張型心筋症の関連、特発性心筋症に対する機能代替法としての補助人工心臓・心臓移植に関する研究、心ファブリ病の分子遺伝学的検討。
結論
各心筋症の病態を基礎医学的及び臨床医学的に検討するとともに「心筋症の予後を予知する因子の同定に関する研究」(CCMM研究)の研究計画を策定し、日本全国に跨る特発性心筋症研究のネットワークを前向き臨床研究(症例登録と匿名データベース化)を含めて構築した。
公開日・更新日
公開日
2008-04-11
更新日
-