「日本人の食事摂取基準」策定のための文献学的研究

文献情報

文献番号
200722036A
報告書区分
総括
研究課題名
「日本人の食事摂取基準」策定のための文献学的研究
課題番号
H19-循環器等(生習)-一般-002
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
佐々木 敏(東京大学大学院 医学系研究科公共健康医学専攻疫学保健学講座社会予防疫学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 茂穂(独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム)
  • 由田 克士(独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム)
  • 江崎 治(独立行政法人国立健康・栄養研究所 基礎栄養プログラム)
  • 柴田 克己(滋賀県立大学 人間文化学部)
  • 三宅 吉博(福岡大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
当該研究の目的は、『日本人のための食事摂取基準(2010年版)』策定のために必要な科学的資料を学術的見地から精査し、まとめることである。当該研究でまとめた資料ならびに論文リストは、『日本人のための食事摂取基準(2010年版)』を策定する上で中心的な資料としての活用が期待される。
研究方法
すでに発表された学術論文を用いる文献学研究。系統的レビューの方法を用いる。
結果と考察
1) 初年度であることから、前回改定(『日本人のための食事摂取基準(2010年版))の内容に基づき、強化すべき点、追加すべき点について検討し、次の4点にしぼって研究を行った。
2) 2005年版に収載された全栄養素とエネルギーについて、過去6年間(2002-2007年)に新たに発表された学術論文の精査を行った。学術文献のデータベースにはPubMedを用い、作業方法には系統的レビューの手法を用いた。837の論文が抽出され、論題・抄録内容によって精査の結果、170の論文が重要論文として抽出された。
3) 2005年版に収載された全栄養素とエネルギーについて、過去に発表されたすべての系統的レビュー・メタアナリシスを精査した。方法には上記と同じ手法を用いた。1367の論文が抽出され、論題・抄録内容によって精査の結果、465の論文が重要論文として抽出された。
4) 2005年版でじゅうぶんな検討が行えなかったのではないかと考える栄養素のうち、生活習慣病の一次予防(目標量)に深く関連するもの(本年度は、食物繊維、マグネシウム、葉酸、炭水化物に限った)について、過去に発表されたすべての系統的レビュー・メタアナリシスを精査した。方法には上記と同じ手法を用いた。
5) 食事摂取基準の理論的考察に関する論文の収集と内容の検討を行った(検討中)。
結論
初年度であることから、前回(2005年版)の内容に基づき、強化すべき点、追加すべき点についての検討を行った上で、有用論文の抽出を主たる研究とした。その結果、今後の作業基盤を構築しえたものと考える。

公開日・更新日

公開日
2008-04-07
更新日
-