健康づくりのための運動基準・エクササイズガイド改定に関する研究

文献情報

文献番号
200722035A
報告書区分
総括
研究課題名
健康づくりのための運動基準・エクササイズガイド改定に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)-一般-001
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
田畑 泉(独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進プログラム)
研究分担者(所属機関)
  • 樋口満(早稲田大学スポーツ科学学術院)
  • 津下一代(あいち健康の森 健康科学総合センター)
  • 竹中晃二(早稲田大学人間科学学術院)
  • 福永哲夫(早稲田大学スポーツ科学学術院)
  • 宮武伸行(岡山県南部健康づくりセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、①2006年策定の運動基準2006と運動指針2006(エクササイズガイド2006)の妥当性の研究と普及啓発の方法論の研究を行うことと、②運動基準・エクササイズガイドの改定のための科学的エビデンスの獲得である。
研究方法
成人男女を対象に運動基準2006で生活習慣病の発症に関係が深いことにより基準値が示された体力である最大酸素摂取量の我が国の現状値を測定,②エクササイズガイド2006で簡易な体力測定法のバリデーションに関する研究としてのa3分間歩行の平均速度と、エクササイズガイド2006でしめされた生活習慣病発症予防に必要な平均速度と比較、b.椅子の座り立ちテスト結果と精密な筋力測定値との比較、③子ども対象としての生活習慣病発症と身体活動量・運動量・体力に関するシステマティックレビューの実施、④エクサイズガイドの普及定着に関する研究として、無理なく実践が継続できるような身体活動内容を明らかにするための調査を実施した。
結果と考察
本研究の結果、最大酸素摂取量について、本研究の結果と張らの先行研究を比べると、各・性年齢において差があるように見えるが、それが真に国民の持久力の変化なのかは不明である。
3分間歩行速度は、最大酸素摂取量と有意な相関関係がある。
椅子の座り立ち時間と年齢や、脚伸展パワーとに相関関係が認められる。
女性の乳ガンの発症と20才未満の身体活動量・運動量を示す文献は存在するが、糖尿病及び肥満の発症とそれを示すものはない。
スモールテェンジ活動に提示するための身体活動・運動は性・年齢・ステージで異なった。
結論
本研究で得られた最大酸素摂取量の値と先行研究を比べると、各・性年齢において差があるように見えるが。
3分間歩行距離と椅子の座り立ち時間は、簡易な持久力及び筋力の評価法として有効である。
女性の乳ガンの発症をアウトカムとして20才未満の身体活動量・運動量を示すことができる。
エクサイズガイドの普及定着に有効な身体活動・運動は性・年齢・ステージで異なる。

公開日・更新日

公開日
2008-04-14
更新日
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