たばこ規制枠組条約に基づく有害化学物質等の新しい国際標準化試験法に関する研究

文献情報

文献番号
200720005A
報告書区分
総括
研究課題名
たばこ規制枠組条約に基づく有害化学物質等の新しい国際標準化試験法に関する研究
課題番号
H18-3次がん-一般-002
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
遠藤 治(国立保健医療科学院 生活環境部)
研究分担者(所属機関)
  • 鈴木 元(国立保健医療科学院 生活環境部)
  • 緒方裕光(国立保健医療科学院 研究情報センター)
  • 後藤純雄(麻布大学 環境保健学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
8,949,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
WHOたばこ規制枠組条約第9条に基づいて進められているたばこ製品の含有物及び排出物の新しい国際標準化試験法に関する研究室ネットワークを通じて、国内外の情報を得るとともに、国際貢献の一助となること
研究方法
(1)アジア太平洋たばこ研究として、日本、中国、マレーシアにおいて喫煙者の喫煙行動(CReSSmicro装置による喫煙パターン計測、吸殻解析など)と曝露バイオマーカー(呼気中CO濃度、だ液及び尿中代謝物など)を調査した。(2)喫煙装置を用いた国産主要10銘柄のたばこタール中の発がん関連物質(変異原性、多環芳香族炭化水素等)を測定した。
結果と考察
(1)アジア太平洋たばこ研究日本国内101名のボランティアの調査についてアンケート集計した。また、呼気中CO濃度に関して、呼気中CO濃度がどの因子と関連するか予備的検討(重回帰分析)を行ったところ、パッケージに表示されているタール量等とは相関せず、1日の喫煙本数や、喫煙時の吸引力の強さと相関を示すことが判った。(2)喫煙装置を用いて捕集された国産主要銘柄たばこ主流煙について、ニコチン量、タール量を測定したところ、ニコチン及びタール量ともにHCI条件で得られた試料の方がISO条件よりも高濃度であった。一方、HCI条件で得られた低タールたばこ試料の変異原性は、ISO条件で捕集された高タール銘柄の変異原性よりも高く、“低タール”と表示されているたばこであってもヒトへの曝露量やリスクの低減には必ずしも結びつかないことが示唆された。
結論
(1)低タール・低ニコチンたばこであっても、吸煙量などの喫煙法が強くなることにより、たばこ由来化学物質の曝露量が増加することが示唆され、たばこパッケージに記載されているタール量やニコチン量とは独立した取り込み挙動があることが推測された。(2)“低タール”と表示されているたばこであってもヒトへの曝露量やリスクの低減には必ずしも結びつかないことが示唆された。

公開日・更新日

公開日
2008-03-28
更新日
-