文献情報
文献番号
200715017A
報告書区分
総括
研究課題名
臨床研究基盤整備の均てん化を目指した多目的教育プログラムと普及システムの開発
課題番号
H18-臨研(教育)-若手-002
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
山本 精一郎(国立がんセンターがん対策情報センターがん情報・統計部)
研究分担者(所属機関)
- 藤原 康弘(国立がんセンター中央病院臨床検査部)
- 福田 治彦(国立がんセンターがん対策情報センター臨床試験・診療支援部)
- 安藤 正志(国立がんセンター中央病院第一領域外来部乳腺科)
- 吉村 健一(国立がんセンター がん対策情報センター)
- 柴田 大朗(国立がんセンター がん対策情報センター)
- 後澤 乃扶子(国立がんセンター中央病院看護部)
- 山下 紀子(国立がんセンターがん対策情報センター臨床試験・診療支援部)
- 多田三千代(国立がんセンター中央病院臨床試験管理・推進室)
- 笹栗 俊之(九州大学医学研究院)
- 佐藤雄一郎(神戸学院大学法学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床研究基盤整備推進研究)
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
質の高い臨床研究は、臨床研究を理解する多くの職種の共同作業によってしか達成することができないが、我が国ではこれら多くの職種に対する系統的な教育は皆無に等しい。そこで、臨床研究現場で履修できるような教育プログラムの開発と普及、プログラム履修を通した研究者のネットワーク化を本研究の目的とする。
研究方法
教育プログラムとして、臨床研究に携わる全ての人向けのもの、研究者向け、施設倫理審査委員会メンバー向けを開発する。
普及の方法として、インターネット履修システムを作成する。さらに、多地点テレビ会議やテキストによる普及も検討する。また、履修修了認定証を学会での専門医認定・臨床試験への参加・研究費応募の条件とすることで普及に努める。
インターネット履修システムに加え、研究実施や新しい研究トピックに関する情報を発信する臨床研究ポータルサイトを作成し、教育プログラムを履修した研究者のネットワーク化を行う。
普及の方法として、インターネット履修システムを作成する。さらに、多地点テレビ会議やテキストによる普及も検討する。また、履修修了認定証を学会での専門医認定・臨床試験への参加・研究費応募の条件とすることで普及に努める。
インターネット履修システムに加え、研究実施や新しい研究トピックに関する情報を発信する臨床研究ポータルサイトを作成し、教育プログラムを履修した研究者のネットワーク化を行う。
結果と考察
Ⅰ.教育プログラムとして、H18年度には、国立がんセンターにて①基礎的なもの及び②研究実施者向けのコースを開講し、H19年度にはこれらをもとにインターネットにて学習できるe-learningコースを構築し、配信を開始した。プログラム内容には、統計、臨床試験方法論、疫学方法論、研究倫理や関連ガイドライン、論文の書き方、などを含んでいる。福岡での施設倫理委員会調査、諸外国の被験者保護システムの文献調査ならびに実地調査をもとに、③施設倫理審査委員会メンバー向けの
e-learningコースを構築し、配信を開始した。
Ⅱ.教育プログラムの普及のために、これらのe-learningを統括し、臨床研究に携わる者に様々な情報を提供し、ネットワーク化を図るためにポータルサイトを作成した(http://www.icrweb.jp/icr/)。ポータルサイトおよび教育プログラムについて、様々な講義の場や、学会を利用し、普及に努めた。平成20年3月31日現在、335名がユーザーとして登録している。また、福岡県を中心に、臨床研究倫理審査委員会ネットワークを構築し、登録された委員会の委員および事務局員を対象として、第1回講習会を開催した。2008年3月末現在、県外も含めて100委員会が登録済みである。
e-learningコースを構築し、配信を開始した。
Ⅱ.教育プログラムの普及のために、これらのe-learningを統括し、臨床研究に携わる者に様々な情報を提供し、ネットワーク化を図るためにポータルサイトを作成した(http://www.icrweb.jp/icr/)。ポータルサイトおよび教育プログラムについて、様々な講義の場や、学会を利用し、普及に努めた。平成20年3月31日現在、335名がユーザーとして登録している。また、福岡県を中心に、臨床研究倫理審査委員会ネットワークを構築し、登録された委員会の委員および事務局員を対象として、第1回講習会を開催した。2008年3月末現在、県外も含めて100委員会が登録済みである。
結論
初学者向け、研究者向け、施設倫理審査委員会メンバー向けの教育プログラムを作成し、インターネットによるe-learningを作成・配信した。プログラムにはテスト及び修了証を含む。今後、履修者を増やし、ポータルサイトをもとにした利用者のネットワーク化を図り、継続教育や情報共有のプラットフォームを作る。
公開日・更新日
公開日
2008-06-11
更新日
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