特定保健用食品の新たな審査基準に関する研究

文献情報

文献番号
200636018A
報告書区分
総括
研究課題名
特定保健用食品の新たな審査基準に関する研究
課題番号
H17-一般-食品-004
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山田 和彦(独立行政法人国立健康・栄養研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科)
  • 梅垣 敬三(独立行政法人国立健康・栄養研究所)
  • 穐山 浩(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 合田 敏尚(静岡県立大学食品栄養科学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
身体の構造/機能表示を広く許可するべきであるとの提言がなされ、特定保健用食品の枠組みが拡充されてきた。食品の表示許可及び審査のために、このような分野の審査基準に関する検討を目的とした。
研究方法
健康食品の現状及び、各分担研究者による分担項目の文献調査、現状把握、国内外の医薬品ならびに食品の生態影響評価の現状調査を中心にして基礎的調査及び試験研究を行い、審査方法を改良した新たな有効性評価基準作成に資料を取得した。
結果と考察
①作用機序の明確化でない食品素材を利用して、DNAマイクロアレイによる網羅的解析法を活用して検討した。セイヨウカノコソウおよびルテインを対象とした網羅的解析法は、“身体の状態が自覚でき,一時的であって継続的・慢性的ではない生体調節作用あるいは体調変化等”との関わり合いが深い脳や眼球における食品素材の作用を評価する上で有用であると結論された。②大豆タンパク質を摂取した場合の遺伝子発現解析を行った結果、肝臓中のTG合成系遺伝子発現がdown-regulationした。短期摂取ではCT合成・異化系両酵素遺伝子群がup-regulationし、長期摂取になると合成系のみがup-regulationした。③医薬品との併用による相互作用を焦点にあて、肝臓薬物代謝酵素の誘導作用について多成分から構成されるハーブでは、少なくとも安全性に影響を与える可能性がある成分はその詳細な含有量、体内動態を示す必要性が示唆された。④高分子物質のような消化管から吸収困難な健康食品の有効性機序の解明を試み、コンドロイチン硫酸(CS)の抗アレルギー作用の検討を行った。臨床試験において有効性の効果は評価可能であるが、腸管免疫系に関与するメカニズム解析は困難であることが示唆された。⑤保健の用途を表示するために必要な標準的な中間バイオマーカーの選別は、疾患モデル動物における発症過程での代謝変化の解析により効率的に行うことができ、その中間バイオマーカーの妥当性は、モデル食品成分を用いた動物試験と健診受診者における血液指標の測定の結果を比較・総合して評価できるものと考えられた。
結論
審査基準の見直しの際には、有用な基礎資料として活用されると考える。実際に効果があることが科学的に確認される食品について、必ずしもその作用機序が明確化されなくても許可できる審査体制に貢献する。

公開日・更新日

公開日
2010-06-25
更新日
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