EBM手法による診療ガイドラインの改善・評価と体系化推進を支援するソフトウェアの構築並びに実装に関する実験的研究

文献情報

文献番号
200634122A
報告書区分
総括
研究課題名
EBM手法による診療ガイドラインの改善・評価と体系化推進を支援するソフトウェアの構築並びに実装に関する実験的研究
課題番号
H18-医療-一般-043
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
朝倉 均(財団法人国際医学情報センター)
研究分担者(所属機関)
  • 森實 敏夫(神奈川歯科大学)
  • 中山 健夫(京都大学大学院)
  • 池田 俊也(国際医療福祉大学薬学部)
  • 小野木 雄三(東京大学大学院医学系研究科)
  • 鈴木 博道(財団法人 国際医学情報センター)
  • 山田 恒夫(財団法人 医療情報システム開発センター)
  • 豊玉 速人(NPO法人 医学中央雑誌刊行会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 CPG(Clinical Practice Guideline) 開発を支援する情報ツールとソフトウェアを、実際のCPG開発と改定作業に活用し、評価と改善を図る。また、完成したCPGについて広義の意味での電子化や、クリニカルパス・電子カルテへの実装について検討し、可能であれば実験を行う。
研究方法
 CPG開発支援ソフトウェアの機能についてWeb化を図り、協力を得られたCPG開発において実用実験を行い、明らかになった課題についてソフトウェアの改良を行った。実際にCPG開発で活用したのは、がん診療と股関節に係わるCPGであった。また、コンセンサス・ディベロップメントのための支援ソフトウェアについても検討しプログラムを開発した。
 完成したCPGの電子カルテやクリニカルパスに対する実装実験に備えて、文献を含む事前調査を行った。また、研究成果の普及と広報を目指して、第26回医療情報学連合大会の場でワークショップを開催し、成果の公開などを推進した。
結果と考察
 開発したソフトウェアは、一部トラブルの発生があったことも事実であるが、概ね予定通りに活用され、これまでとは比較にならない早さでのCPG開発を実現、1年もしくは半年でCPGの完成にたどり着くという結果をもたらすことが出来た。これが全て支援ソフトウェアのみによってもたらされたとまで言うっことは出来ないが、CPGの標準化にも繋がっている。

結論
 究極的に目指している、CPGの電子カルテやクリニカルパスへの実装は、良質かつ論理性あるCPGの完成が前提である。本質的にはCPG開発の当事者自ら行うことが期待されるものであり、本研究ではその行程を築くものである。

公開日・更新日

公開日
2007-08-08
更新日
-