UMLSと連携する日本語医学用語シソーラスの実用性に関する評価研究

文献情報

文献番号
200634025A
報告書区分
総括
研究課題名
UMLSと連携する日本語医学用語シソーラスの実用性に関する評価研究
課題番号
H16-医療-一般-028
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
開原 成允(国際医療福祉大学大学院)
研究分担者(所属機関)
  • 脊山 洋右(お茶の水女子大学)
  • 野添 篤毅(愛知淑徳大学図書館情報学科)
  • 小野木 雄三(東京大学大学院医学系研究科)
  • 篠原 恒樹(NPO法人医学中央雑誌刊行会)
  • 鈴木 博道(財団法人国際医学情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
日本語医学用語シソーラスの開発にあたり、これまで本研究班で試みてきたタームマッピングを核としたシソーラス開発手法について、実践し評価を図ることが第1の目的である。同時に、部分的ではあっても出来上がったモデルシソーラス(J-UMLS)を介した日本語医学用語によるPubMed検索のシステムや、UMLSの中身を参照できるWebシステムなどによって、米国国立医学図書館(NLMーーNational Library of Medicine) のUMLSプロジェクト並びにこれに参画してきた本研究班の成果公開を図ることが目的である。
研究方法
平成17年度に引き続いて、日本医学会の「医学用語辞典 英和第3版」改定作業に応用し実践を試みた。また、日本語医学用語によるPubMed検索システムを中心に成果の発表公開を推進した。
結果と考察
日本医学会の医学用語・管理委員会には本研究班員も参画することで、シソーラス開発手法の実践を行った。日本医学会の医学用語辞典そのものがシソーラスと呼べるものでは決して言えないが、改定第3版でシソーラス化への第1歩を記したものと評価されている。改定作業の途中過程では、英語のスペル点検なども、実施できた。また、部分的にはカテゴリーコードの付与なども実践できた。
結論
日本語医学用語シソーラスの改訂にあたり、UMLSと連携しタームマッピングなどの手法を応用することが現実に応用可能であることは裏付けられた。3年間の総合研究報告書では、単に本研究班の実績報告に留めず、UMLSの紹介、解説から、これを巡る環境なども広くカバーした内容を盛り込み、これ1冊を読むだけであってもUMLSの概況について知ることが出来るようにまとめることとした。

公開日・更新日

公開日
2007-08-03
更新日
-

文献情報

文献番号
200634025B
報告書区分
総合
研究課題名
UMLSと連携する日本語医学用語シソーラスの実用性に関する評価研究
課題番号
H16-医療-一般-028
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
開原 成允(国際医療福祉大学大学院)
研究分担者(所属機関)
  • 脊山 洋右(お茶の水女子大学名誉教授)
  • 野添 篤毅(愛知淑徳大学図書館情報学科)
  • 小野木 雄三(国際医療福祉大学放射線医学センター)
  • 篠原 恒樹(NPO法人医学中央雑誌刊行会)
  • 鈴木 博道(財団法人国際医学情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
第1の目的は、米国国立医学図書館NLM (National Library of Medicine) の推進する国際的共同研究プロジェクトでもあるUMLS (Unified Medical Language System) プロジェクトに日本から参画し、結果としてUMLSに日本語医学用語を搭載することであった。また、UMLSと連携した日本語医学用語シソーラスの開発手法について、その成果と開発過程とに関する実践を試み、可能であれば評価することである。
研究方法
UMLSプロジェクトに共同研究者として登録し、毎年1回以上コンスタントに米国内プロジェクト関係者との協議を続け、UMLSに日本語医学用語を搭載するという目に見える形での成果実現を目指した。共同研究参画の一環として、WebよりUMLSやMeSH、医学中央雑誌シソーラス、日本医学会医学用語辞典などの参照が出来るシステムを開発した。また、UMLSと連携するシソーラス開発手法について、部分的ではあるもののモデルシソーラスを開発、実用性について日本語医学用語によるPubMed検索と言う形での応用を実践した。
結果と考察
日本語医学用語約3万語は、プロジェクト成果としてUMLSに搭載され、10カ国語の用語となった。米国からは2度にわたってUMLS研究者を招き、研究班の成果発表をも兼ねたシンポジウムなどを開催し、国際情報交換に努めた。シソーラス開発手法は、日本医学会の医学用語辞典改訂作業で応用され、結果的に本年4月の英和第3版刊行に貢献した。
結論
医学はグローバルなサイエンスであり、他言語との翻訳や情報交換は必須である。本研究班で試みた、UMLSと連携する日本語医学用語シソーラス開発手法は、単に日本語シソーラスの開発のみならず多言語間の翻訳・交換にも役立つものであることが実践的に裏付けられた。

公開日・更新日

公開日
2007-08-03
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200634025C