特定疾患の微生物学的原因究明に関する研究

文献情報

文献番号
200633045A
報告書区分
総括
研究課題名
特定疾患の微生物学的原因究明に関する研究
課題番号
H17-難治-一般-036
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
佐多 徹太郎(国立感染症研究所 感染病理部)
研究分担者(所属機関)
  • 生田 和良(大阪大学微生物病研究所)
  • 近藤 一博(東京慈恵会医科大学医学部)
  • 山谷 睦雄(東北大学医学部附属病院)
  • 中島 淳(横浜市立大学)
  • 荒川 宜親(国立感染症研究所)
  • 結城 伸泰(独協医科大学)
  • 渡邊 浩(長崎大学附属病院)
  • 川端 寛樹(国立感染症研究所)
  • 鈴木 和男(国立感染症研究所)
  • 渋谷 和俊(東邦大学医学部)
  • 岸本 壽男(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
特定疾患を引き起こす病原体および発症機序を明らかにすることにより、発症の予防あるいは効果的な治療法の開発に結び付けることを目的とした。
研究方法
分担研究者の詳細な研究方法は分担研究者の報告書に譲る。
結果と考察
多種類のウイルスを検出する網羅的定量的 PCRの系を開発したこと、BDV感染による神経系細胞の脆弱化、抗HHV-6抗体と鬱症状の発現との関連について明らかにしたことなどが挙げられる。さらに、慢性肺気腫あるいは呼吸不全とウイルス感染について治療に関わる知見があったこと、マイコプラズマ感染者血清ならびに免疫動物血清において、β2-GP1依存性抗カルジオリピン抗体の存在を示唆するデータが得られたこと、ギランバレー症候群の研究では各亜型の発症機序に関する知見が得られた。このほかにも新規ウイルス断片NV-Fと自己免疫肝疾患、抗生物質とNTHi産生バイオフィルムの抑制効果、多発性硬化症とライム病、肺炎クラミジアとの因果関係、真菌分子CAWSとサイトカイン産生、S. chartarumと原発性肺高血圧症の関連を検討し、特定疾患と微生物感染に関するいくつかの重要な知見が得られた。
結論
それぞれの特定疾患との関連性あるいは非関連性について明らかにされ、さらに一部では治療に係わる知見が明らかにされた。

公開日・更新日

公開日
2007-04-23
更新日
-