特発性心筋症に関する調査研究

文献情報

文献番号
200633031A
報告書区分
総括
研究課題名
特発性心筋症に関する調査研究
課題番号
H17-難治-一般-022
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
友池 仁暢(国立循環器病センター 病院)
研究分担者(所属機関)
  • 筒井 裕之(北海道大学大学院医学研究科)
  • 久保田 功(山形大学医学部)
  • 永井 良三(東京大学大学院医学系研究科医学部)
  • 小川 聡(慶應義塾大学医学部)
  • 和泉 徹(北里大学医学部)
  • 藤原 久義(兵庫県立尼崎病院)
  • 松森 昭(京都大学大学院医学研究科医学部)
  • 中谷 武嗣(国立循環器病センター 臓器移植部)
  • 堀 正二(大阪大学大学院医学系研究科医学部)
  • 横山 光宏(神戸大学大学院医学系研究科医学部)
  • 松﨑 益德(山口大学医学部)
  • 砂川 賢二(九州大学大学院医学系研究院医学部)
  • 今泉 勉(久留米大学医学部)
  • 鄭 忠和(鹿児島大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
34,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1974年、旧厚生省特定疾患調査研究班を中心として特発性心筋症の疫学・病因・病態・診断・治療について基礎的、臨床的検討が始った。研究は今日に至るまで継続しており、この領域での進歩・発展に大きな貢献を果して来た。特発性心筋症の診断基準については、1980年のWHO/ISFC合同心筋症定義分類委員会の勧告を受け、1986年旧厚生省特定疾患調査研究班において「特発性心筋症診断の手引き」として作成された。心筋症とその病態に関する研究は世界的に長足の進歩を遂げ、診断や治療法は日進月歩の革新が続いている。その背景の下、1995年WHO/ISFC合同委員会で再改訂が行われた。ヒトゲノムの解読、ナノテクノロジーの幕開け、バイオインフォマティクスの進歩、画像診断の発達は心不全研究に大きな変換を迫りつつある。
研究方法
本研究班は、①診断基準の見直しを含めた診療マニュアルの改訂、②遺伝子解析や免疫学的解析に基づいた病因の解析による予防法の革新、③心筋再生医療を実施・臨床へ展開するといった研究事項が重要だと考えている。また、1998年から本研究班と疫学研究班とが共同で行なっている特発性心筋症の全国疫学調査はEBMの充実とコホート研究としてのデータの質の向上も期待される。心臓移植待機患者の正確な把握は重症例に対する医療をシステム化する上での不可欠な作業となって来た。以上が本研究の概要である。また、特発性心筋症の全国疫学調査は心臓移植待機患者の正確な把握等、重症例に対する医療をシステム化する上で不可欠と考えられ、データの精度と研究の質の向上が望まれる。かかる目標を効率よく具体化するため班構成を組み立て、分担・共同研究を計画した。18年度は特発性心筋症の診断・横断的基盤研究・心筋再生医医療の基礎的および臨床的検討・免疫学的解析および遺伝子多型解析を行った。
結果と考察
18年度は「心筋症の予後を予知する因子の同系に関する研究(CCMM研究)」を班に構成し、登録作業を開始することが出来た。下記の臨床研究を立案実施し、国立循環器病センターをはじめ、各参加施設で倫理委員会の承認申請を行い承認された施設から症例の登録を開始した。また登録の実際の手順および症例登録票を作成した。
結論
登録研究については作業の円滑な遂行のために、手順をさらに検討した。この結果特発性心筋症の共同研究が可能となった。

公開日・更新日

公開日
2007-04-23
更新日
-