文献情報
文献番号
200629027A
報告書区分
総括
研究課題名
HIV感染症の医療体制の整備に関する研究
課題番号
H18-エイズ-一般-018
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
岡 慎一(国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター)
研究分担者(所属機関)
- 小池 隆夫(北海道大学大学院医学研究科病態内科講座・第二内科)
- 佐藤 功((独)国立病院機構仙台医療センター統括診療部)
- 下条 文武(新潟大学医歯学総合病院第二内科)
- 上田 幹夫(石川県立中央病院血液免疫内科)
- 濱口 元洋((独)国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター止血血栓研究部)
- 白阪 琢磨((独)国立病院機構大阪医療センターHIV/AIDS先端医療開発センター)
- 木村 昭郎(広島大学原爆放射線医科学研究所ゲノム疾患治療研究部門血液内科研究分野)
- 山本 政弘((独)国立病院機構九州医療センター免疫感染症科/感染症対策室)
- 前田 憲昭(医療法人社団皓歯会阪急グランドビル診療所)
- 島田 恵(国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター )
- 山中 京子(大阪府立大学人間社会学部)
- 小西 加保留(関西学院大学社会学部社会福祉学科)
- 神馬 征峰(東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学教室)
- 満屋 裕明(熊本大学医学薬学研究部血液内科学分野)
- 杉浦 亙(国立感染症研究所エイズ研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
92,000,000円
研究者交替、所属機関変更
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研究報告書(概要版)
研究目的
全国8ブロックにおけるHIV感染症の診療水準の均てん化を目的とした。
研究方法
8ブロックにおける医療の均てん化を図るため、各ブロック内でHIV診療に関する研修会を開催し、各職種における診療水準の向上を図った。また、これを補助する研究として、HIV感染症に罹る医療費の医療経営学的分析と長期療養患者の実態把握、歯科診療の均てん化、包括ケアの均てん化、一般医療機関におけるHIV診療の意識調査、臨床試験の基盤整備、薬剤耐性検査の検査適応を確立するためのガイドラインおよびHIV合併血友病症例の手術時の血液製剤使用方法に関するガイドライン作成にも着手した。
結果と考察
各分担研究者が、医療の均てん化をキーワードに活動を行い、それなりの貢献を行ったと自己評価している。年間に61回ものHIV医療に関する研修・講演会を開催できたことは、特記すべきことと考える。この活動こそが、今まで日本におけるHIV診療の医療体制を支えてきた活動といえる。医療レベルの均てん化をはかることが重要であることに異論はない。しかし、この点に関するゴールはなく常に進歩している。したがって、この研究活動の達成度に関する評価をどこにおくかについては非常に難しい点が残されている。今後もかつ内容に関しては、行政との連携を図りながら行っていきたい。
結論
良質なHIV/AIDS医療がどこの病院でも提供できる体制を構築するには、地域の状況に合わせて種々の活動や事業の展開が必要で、継続が求められる。患者の一極集中は各ブロックで生じているが、将来的には集中は望ましくない。医療レベルの均てん化を目指した活動を継続発展させることにより、患者の一極集中が緩和されると考える。
公開日・更新日
公開日
2007-04-13
更新日
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