座位保持装置の評価基準の作成に関する研究

文献情報

文献番号
200626033A
報告書区分
総括
研究課題名
座位保持装置の評価基準の作成に関する研究
課題番号
H18-障害-一般-008
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
相川 孝訓(国立身体障害者リハビリテーションセンター 研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 廣瀬 秀行(国立身体障害者リハビリテーションセンター 研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害保健福祉総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
4,652,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、構造や素材の異なる座位保持装置部品の機能、強度、耐久性、安全性などの工学的評価方法について、評価手法の確立により総合的な評価基準を作成することである。
研究方法
負荷計測用座位保持装置の開発では、負荷計測用センサを座位保持装置に組み込んだ負荷計測システムを完成させて、日常生活における負荷を計測する。
クッションの評価手法の開発では、クッションの温湿度特性に関する試験について確認試験を実施する。また車いすクッション評価用温湿度ダミーを開発し、確認試験を通して温湿度特性評価手法を開発する。
座位保持装置部品の工学的試験評価手法の開発では、静的試験、衝撃試験、繰り返し試験等の各種試験を実施可能にして確認試験を実施して試験手法を開発する。
結果と考察
負荷計測システムを用いて被験者の日常生活における1日8時間の長時間連続負荷計測を複数回実施した。この結果、トランスファー時や食事時に比較的大きな値が得られ、これらは介護者により加えられた力と推定された。また被験者本人の不随意な行動や姿勢による比較的大きな負荷も計測された。
クッションの温湿度特性試験では、試験方法について規定すべき条件が確認できた。また車いすクッション評価用温湿度ダミー開発のために、ダミーから汗を模した水蒸気を発散させる構造の試験装置を製作して、特性を確認した。
座位保持装置部品の認定基準の規定の一部について、予備試験、確認試験を実施した。頭部支持部の静的負荷試験及び後方衝撃試験、背支持部の衝撃試験、座支持部の衝撃試験及び繰り返し負荷試験を実施し、結果の確認と検討を行った。さらに衝撃試験機について大幅な改良を実施した。
結論
座位保持装置部品の工学的評価方法確立のための第一段階は実施できた。今後は、さらに内容を深めていく予定である。

公開日・更新日

公開日
2007-04-05
更新日
-