生活習慣病一次予防に必要な身体活動量・体力基準値策定を目的とした大規模介入研究

文献情報

文献番号
200624053A
報告書区分
総括
研究課題名
生活習慣病一次予防に必要な身体活動量・体力基準値策定を目的とした大規模介入研究
課題番号
H18-循環器等(生習)-若手-002
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
高橋 佳子(独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム)
研究分担者(所属機関)
  • 宮地 元彦(独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム)
  • 田畑 泉(独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム)
  • 佐々木 敏(独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム)
  • 樋口 満(早稲田大学 スポーツ科学学術院)
  • 宮武 伸行(岡山県南部健康づくりセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業【がん、心筋梗塞、脳卒中を除く】
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、平成18年8月に改訂された「健康づくりのための運動基準2006」および「エクササイズガイド2006」で示されている、健康増進、特に生活習慣病予防に有効な身体活動量の基準値や目標の妥当性を検討することを目的とする。
研究方法
初年度(18年度)は、大規模運動介入研究を進める上で必要な1)データ管理・介入援助プログラムの確立、2)運動量・食事栄養調査等の妥当性の検討、3)身体活動介入プログラムの確立と効果確認、4)研究参加希望者の事前測定、を行った。
結果と考察
1) 参加者データの保存とフィードバック、被験者の無作為割り付け、介入プログラムの提供等を自動化するためのプログラムを作成・確立し、インターネットを介して利用できるようにした。
2)新しい三次元加速度活動量計により1日の歩数や身体活動量を精度よく推定できることが確認され、日常活動量の増加支援に活用することとした。また、食事調査・食事指導には、食品・栄養素摂取量を定量的・定性的に把握し、その上で適切な食事摂取方法を個々人に提案し、指導に用いることのできるシステムとして、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いることとした。
3)約125名を対象に活動量計の貸与と2回の集団ならびに個別健康指導により、3ヶ月間で歩数を1,050歩、1日の中強度以上の身体活動量を70kcal増加させることができることを証明した。
4)研究参加希望者に対する同意の取り付けと、事前測定を約1169名の被験者を対象に行った。高血圧症、糖尿病、高脂血症である参加希望者の割合が15%、4%、26%でうち22名が二つ以上の疾患を有していたため研究参加者から除外された。これらの生活習慣病診断・評価指標は、参加者の身体活動量、体力が低い者ほど高いことが示唆された。
結論
以上の成果をもとにして、本研究の核となるベースラインの各種調査については18年度中に開始し、本研究の核となる身体活動介入は19年度を中心に実施する予定である。

公開日・更新日

公開日
2007-05-08
更新日
-