臨床指標を用いた医療の質向上に関する国際共同研究

文献情報

文献番号
200501274A
報告書区分
総括
研究課題名
臨床指標を用いた医療の質向上に関する国際共同研究
課題番号
H16-医療-005
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
長谷川 敏彦(国立保健医療科学院政策科学部)
研究分担者(所属機関)
  • 井口 昭久(名古屋大学大学院医学研究科)
  • 武澤 純(名古屋大学大学院医学研究科)
  • 石川 功(社会保険群馬中央総合病院)
  • 長谷川 友紀(東邦大学医学部)
  • 平尾 智広(香川大学医学部)
  • 佐藤 敏彦(北里大学医学部)
  • 杉浦 伸一(名古屋大学医学部附属病院病院医療経営管理部)
  • 石田 達樹(東京医科歯科大学医歯学教育センター)
  • 加藤 尚子(国際医療福祉大学医療福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
近年相次ぐ医療事故を背景とし、医療の質に施設間格差があることが広く認識されつつある。本研究は、医療の質を構成する三側面、「良質」、「安全」、「満足」のそれぞれについて臨床指標を開発し、公的病院を中心とする多施設の参加協力の下、開発した臨床指標を測定し、ベンチマークし、三側面を統合した変革の戦略(change strategy)を立て、参加施設へ還元することを通して医療の質の向上を図ることを目的とする。
研究方法
平成17年度研究では、既存先行事業の取り組みについてのレビュー、上記三側面の概念のさらなる検討及び測定指標インスツルメントの継続測定及び評価を行った。
結果と考察
既存先行研究では、各組織・団体が独自の目的のもと事業を展開している現状が把握された。概念のさらなる検討では、満足度向上をロイヤルティの維持向上に結びつけるための具体的施策が検討された。また、これまで抽象的に語られてきた待ち時間と満足度の関係が科学的に表現された。さらに三側面の測定インスツルメントによる測定結果の分析により、調査票の信頼性が確認された。また、施設間、グループ間で測定値の異なる分布が観測され、これらが質改善に有益な情報となる可能性が示唆された。
結論
今後最終年度では、測定結果に基づく具体的改善策の検討に重点を置き研究する必要がある。

公開日・更新日

公開日
2007-07-18
更新日
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