医療安全における患者参加の実践プログラムとその効果的教育・研修システムの開発研究

文献情報

文献番号
200501273A
報告書区分
総括
研究課題名
医療安全における患者参加の実践プログラムとその効果的教育・研修システムの開発研究
課題番号
H16-医療-004
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 廸生(横浜市立大学医学部医療安全管理学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現行の医療安全対策は、医療機関が組織として事故防止対策を検討するいわゆるリスクマネジメントの取り組みが主であるが、本来、医療は患者と医療従事者の相互的な営みであり、医療機関・医療従事者と患者の協同的な取り組みによって、より安全な医療が確保される。本研究は、安全な医療が提供され患者がそれを享受するために、医療者と患者の協同的な取り組みの国内外の実践例を、成功事例を中心に探索・整理し、医療安全のための患者参加プログラムのモデルを開発すること、そしてそれが効果的に運用され定着させるための教育・研修システムを開発することが目的である。
研究方法
平成17年度は、16年度に引き続いて国内外の患者参加プログラムの調査、②具体的な患者参加プログラムを作成と試行的実践、③患者参加のための社会的な基盤整備に関する課題整理、の3点について行った。②については、感染管理への患者参加プログラム、リハビリテーション領域の患者参加プログラムの実践、がん化学療法受療患者に対する患者参加教育の実践と効果の測定を行った。開発されたプログラムは、医療機関の専任RM(リスクマネジャー)等によってグループディスカッションを行い、現場で実践可能なプログラムの内容にすることに配慮し、医療機関の機能による応用可能性の差について検討した。
結果と考察
国内外の患者参加プログラムは、世界的に見ても開発の途上の段階にあることがわかった。本研究では、全般的な患者参加プログラムと、感染管理への患者参加プログラム、リハビリテーション領域の患者参加プログラムの実践、がん化学療法受療患者に対する患者参加教育などのプログラムの開発と試行的な実践を行った。プログラムの洗練と普及については平成18年度に実施する。
結論
医療者と患者の協同的な取り組みの国内外の実践例を、成功事例を中心に探索・整理し、医療安全のための患者参加プログラムのモデルを開発した。

公開日・更新日

公開日
2007-06-25
更新日
-