アミロイドーシスの画期的診断・治療法に関する研究

文献情報

文献番号
200500876A
報告書区分
総括
研究課題名
アミロイドーシスの画期的診断・治療法に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-難治-046
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
池田 修一(信州大学医学部内科学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 安東 由喜雄(熊本大学医学薬学研究部病態情報解析学)
  • 石原 得博(山口大学医学部構造制御病態学講座)
  • 金子 清俊(東京医科大学医学部生理学第二講座)
  • 樋口 京一(信州大学医学部加齢適応研究センター脈管病態分野)
  • 祖父江 元(名古屋大学大学院医学系研究科神経内科)
  • 中野 正明(新潟大学医学部保健学科臨床生体情報学講座)
  • 宇根 有美(麻布大学獣医学科病理学教室)
  • 松田 博史(埼玉医科大学国際医療センター埼玉医科大学病院核医学)
  • 松田 正之(信州大学医学部内科学、神経内科、リウマチ・膠原病内科)
  • 満屋 裕明(熊本大学大学院医学薬学研究部血液内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
16,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
アミロイド沈着に特異的画像診断法を開発し、全身性アミロイドーシスに有効な新規薬物治療法を確立することで本症患者の治癒率向上を目指す。
研究方法
I. アミロイドーシスの画期的診断法
i) 組織ドプラ法、後方散乱信号法による心アミロイドーシスの鋭敏な検出法
ii) CT, MRI, RI-imageによるアミロイド沈着臓器の鋭敏な検出法
II.アミロイドーシスの画期的治療法
1)ALアミロイドーシス:対象患者をvincrisitne, doxorubicin, dexamethazoneの三剤併用 (VAD療法)を単独で行う群、VAD導入療法後Auto-PBSCTを併用したメルファラン大量静注療法を行う群とで治療効果の比較試験を行った。
2)AAアミロイドーシス:進行期患者の腎機能管理の方法を検討した。
3)FAP: 市販薬剤であるdiflunisalによるFAP患者の血清中TTR分子の安定性を検討し、また同様な作用機序を持つ三価クロム(Cr3+)をtransgenic miceに投与してその作用機序を検索した。
結果と考察
I.アミロイドーシスの診断法
組織ドプラ法、後方散乱信号法を用いた心アミロイドーシス患者の心機能解析は従来の方法に比較して、患者の心機能低下度をより鋭敏に反映していた。
II.アミロイドーシスの治療法
1)ALアミロイドーシス:60歳以上の高齢者で、メルファラン大量静注療法を施行することが困難な患者8名に対して、VAD療法を1?2クール行った。4名でM蛋白が消失して症状も改善し、臨床的に寛解したと判断できた。
2)AAアミロイドーシス:関節リウマチに併発したAAアミロイドーシスに起因する腎障害に対して、透析療法を予定導入することで導入時の合併症を減らすことができる。
3)FAP:DiflunisalのFAP患者への投与は500mg/day、1000mg/dayの二群とした。Diflunisalは500mg/day の投与で患者血清中のTTRに特異的に結合して本分子の安定化を計ることが示された。またdiflunisalと類似な作用を発揮する物質としてCr3+の有用性が示された。FAPではアミロイド前駆蛋白を安定させることで組織へのアミロイド沈着を防ぐという発想での薬物療法が初めて臨床的に実施された。
結論
今年度は個々の研究分野で計画の立案と具体的方向性を定めることに主眼が置かれた。

公開日・更新日

公開日
2006-05-08
更新日
-