関節リウマチ・骨粗鬆症の重症化防止治療開発研究

文献情報

文献番号
200500732A
報告書区分
総括
研究課題名
関節リウマチ・骨粗鬆症の重症化防止治療開発研究
課題番号
H17-免疫-007
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
越智 隆弘(独立行政法人国立病院機構相模原病院)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 栄(東京大学 医学部 整形外科学・関節外科学)
  • 吉川 秀樹(大阪大学大学院 医学系研究科 器官制御外科学)
  • 下村 伊一郎(大阪大学大学院 医学系研究科・生命機能研究科 個体機能学)
  • 野島 博(大阪大学微生物病研究所 個体機能学)
  • 広畑 俊成(帝京大学 医学部 内科学)
  • 鈴木 隆二(独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センタ-)
  • 西沢 良記(大阪市立大学大学院 医学系研究科 代謝内分泌病態 内科学)
  • 松井 好人(大阪大学大学院 医学系研究科 器官制御外科学)
  • 龍 順之助(日本大学 医学部 整形外科学)
  • 山村 研一(熊本大学 発生医学研究センタ- 器官形成部門・臓器形成分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患予防・治療研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
105,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
関節リウマチ(RA)患者に認められる重度な骨粗鬆症に対して早期予後診断と重症化防止治療法開発を進めるとともに、RA医療体制実態調査施行と、RA患者自己管理マニュアル開発を進めた。
研究方法
1)RA・骨粗鬆症の臨床的研究;早期診断マーカー開発と薬物治療法、人工骨治療法開発研究。2)重症化機序解明と治療法開発研究;RA骨髄中のナース細胞(線維芽細胞様細胞)病態と破骨細胞病態解析研究を進めた。3)RAの病因解明と根治療法開発研究;RA骨髄細胞に対するgene chip解析、および 段階的サブトラクション法による解析研究を進めた。4)リウマチ医療体制実態調査研究を行った。5)RA患者自己管理法開発・周知研究を行った。
結果と考察
1)RA・骨粗鬆症への臨床的研究;① RA重症化診断目的の血中C1q値測定ELISA開発。②アレンドロネート中心に薬物治療効果解析と新規開発人工骨による疼痛消失、機能回復効果を解析。2)重症化病態解明と治療法開発研究;①RA骨髄中のナース細胞病態解明を進め、分化におけるシグナル関連解明、②RA特異的破骨細胞病態とMMP12の特異的発現を見出し、遺伝子破壊研究による病態解析。骨髄脂肪組織由来成分による抑制治療開発研究を進めた。非特異的破骨細胞におけるシグナル発現も解析。3)RAの病因遺伝子解明研究:RA骨髄細胞特異的遺伝子をgene chip法、または段階的サブトラクション法により解析。4)リウマチ医療体制実態調査研究結果。5)RA患者自己管理マニュアル作成。
結論
平成17年から10年計画の、RA重症化制圧目標をもって、1)RA・骨粗鬆症重症化の予後診断、薬物治療、人工骨治療の調査研究、2)RA骨髄病態解明・治療法開発研究、3)RAの病因遺伝子解析・治療法開発研究、4)リウマチ医療体制実態調査、5)RA患者自己管理法開発により重症化予防対策を進めている。

公開日・更新日

公開日
2006-07-20
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2007-01-19
更新日
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