ドライ比色法による微量血液分析在宅診断チップ

文献情報

文献番号
200500208A
報告書区分
総括
研究課題名
ドライ比色法による微量血液分析在宅診断チップ
課題番号
H16-ナノ-007
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
堀池 靖浩(独立行政法人物質・材料研究機構)
研究分担者(所属機関)
  • 沖 明男(独立行政法人物質・材料研究機構)
  • 黒田 大介(独立行政法人物質・材料研究機構)
  • 守本 祐司(防衛医科大学校)
  • 小川 洋輝(株式会社アドビック)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【ナノメディシン分野】
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
38,250,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢者人口は増加の一途にあり、高齢者が元気で過ごすためには疾病の予防が重要である。そこで本研究は、健康管理を在宅で行なうため、無痛針より採取された微量血液を分析し出来るだけ多くのマーカを診断するチップを創製することを目指す。その実現のため、(1)NiフリーSUS細管による無痛針による電子採血、(2)ドライ比色法の確立、(3)多項目診断チップとその小型測定装置を完成させ、最終年度には(4)防衛医大において前臨床試験に入る。
研究方法
まず(1)では、NiフリーSUSの細管化に対して前年度は座屈が生じたので、本年度は結晶粒の微細化と鍛造割れ防止に努め、SUS管材料を開発する。 (2)では、基質緩衝液の長期保存のためニ糖類のトレハロース包含し、凍結乾燥を行なう。(3)では、6μL の全血から3項目の測定、血球と血漿の分離、及び血漿の同時秤量、二種類の試薬の秤量、GOT、GPT、コレステロール、中性脂肪などに必要な 50?100:1の混合、及びこれらの全ての遠心力操作を実現する比色法診断チップを開発すると共に、恒温下でチップの計測する装置を開発する。
結果と考察
(1)では、鍛造温度1000℃、再熱時間5分で平均結晶粒径20μmの粒微細化を達成した。現在、外径100mm, 内径50μmの細管を加工中である。(2)では基質緩衝液のみの凍結乾燥を乾燥分と同量の水を添加したものでは10日でほとんど失活したが、トレハロース包含を同処理後の試薬では10日を経ても20%失活しなかった。(3)では、トレハロース包含試薬に水を添加して本チップに導入し、試作計測装置により中性脂肪値のメバロチン投与効果を4ヶ月に渡りモニターし、治療効果を観察し、本チッブの有効性を証明した。
結論
NiフリーSUSを用いた無痛針開発が着実に進捗しており、血漿・試薬の秤量、高混合比などを可能にした新比色法チップの開発も終えた。また、比色検査用基質緩衝液へのトレハロース添加で保存性を改善でき、本開発チップを用い、中性脂肪値を長期計測し、薬剤投与効果をモニターした。最終年度では、比色用基質緩衝液の保存性を一層向上させ、極力早期に前臨床実験に入り、チップ流路の高密度化により10μL程度の全血より多項目を診断し、生活習慣病を予防するヘルスケアチップを開発する。

公開日・更新日

公開日
2006-04-10
更新日
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