文献情報
文献番号
200500079A
報告書区分
総括
研究課題名
ウイルス感染症の診断、疫学および予防に関する研究
課題番号
H17-国医-006
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
高島 郁夫(北海道大学大学院獣医学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 苅和宏明(北海道大学大学院獣医学研究科 )
- 有川二郎(北海道大学大学院医学研究科 )
- 倉田毅(国立感染症研究所)
- 倉根一郎(国立感染症研究所)
- 西園晃(大分大学医学部)
- 中込治(長崎大学医学部)
- 竹上勉(金沢医科大学)
- 河合明彦(京都大学大学院薬学研究科)
- 小西英二(神戸大学医学部)
- 西條政幸(国立感染症研究所)
- 森本金次郎(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 国際医学協力研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
14,827,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
アルボウイルス感染症、ウイルス性下痢症、狂犬病およびウイルス性出血熱につき精度の高い診断法を確立し、疫学調査を実施し、国内外における汚染地の特定とヒトにおける感染状況の解明に努める。さらに病原体を分離し性状を解析するとともにワクチンの開発を行う。
研究方法
疫学調査に利用できる迅速、簡便な抗体、抗原、遺伝子の検出にもとずく診断法を開発する。国内外において疫学調査を実施し、汚染地の特定とウイルス分離を実施する。分離ウイルスの遺伝子と抗原性状を解析し、型別と系統樹を明らかにする。新しいワクチンの開発を試みる。
結果と考察
アルボウイルスの血清診断法と遺伝子診断法が開発された。これにより国内のフラビウイルス感染症の鑑別が容易となった。日本脳炎ウイルスとデングウイルスの流行株が特定された。ロタウイルスの小児における流行状況が明らかとなった。狂犬病ウイルスに中和活性を保有するヒト型Fabモノクローナル抗体の作出に成功した。今後治療への応用が期待される。ハンタウイルスとクリミアコンゴ出血熱ウイルスのReal-time PCRによる感度の高い遺伝子診断法を開発したので疫学調査が容易に実施できる。
結論
アルボウイルスの血清診断法と遺伝子診断法が開発された。日本脳炎ウイルスとデングウイルスの流行株が特定された。ロタウイルスの小児における流行状況が明きらかとなった。狂犬病ウイルスに中和活性を保有するヒト型Fabモノクローナル抗体の作出に成功した。ハンタウイルスとクリミアコンゴ出血熱ウイルスのReal-time PCRによる遺伝子診断法を開発した。
公開日・更新日
公開日
2011-05-31
更新日
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