地域における健康危機情報の伝達、管理及び活用に関する研究

文献情報

文献番号
200401311A
報告書区分
総括
研究課題名
地域における健康危機情報の伝達、管理及び活用に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
下田 智久(独立行政法人 福祉医療機構)
研究分担者(所属機関)
  • 門脇 謙(秋田県成人病医療センター )
  • 宮崎 元伸(福岡大学 衛生学)
  • 今村 知明(東京大学医学部附属病院)
  • 浅見 泰司(東京大学空間情報科学研究センター)
  • 相良 毅(東京大学生産技術研究所附属戦略情報融合国際研究センター)
  • 岡部 信彦(国立感染症研究所 感染情報センター)
  • 小河 光生(アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティングサービス株式会社)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康科学総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
30,736,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の最終目標は国民が安全で安心できる社会環境の確立を目的としており、次世代の健康危機対策を行うにあたっての情報活用方法を確立することを総合目標としている。
研究方法
健康危機管理に関する情報に関する①健康危険情報に関する実態(意識、情報内容、個人情報等)に関する調査研究、②健康危険情報の伝達手段及び経路に関する研究、③健康危険情報の有効な活用を可能とする地理情報を含む総合的な分析・予測・収集・検索を可能とする基礎システムの構築の3分野(5研究)について具体的手法、システムの開発及びガイドラインの作成を行う。
結果と考察
健康危険情報及び健康危機情報に関する国民のニーズ調査では、国民等の健康危機情報に関する実態の分析把握を、健康危険情報等に含まれる個人情報に関する実態把握及び取扱の検討においては、健康危機情報に含まれる個人情報に関する実態の分析把握を、IT関係情報端末等社会資源等に関する実態把握とその健康危機管理面からの分析では、前年度の調査に基づき国内での情報処理能力、セキュリティを含む安全性や総合的な通信能力に関する分析を実施し、各端末及び回線における利点欠点等について明らかにすると共に、モデル的に健康危険情報を通信させ利点欠点における実証試験を実施し実測的情報の収集を行う。また、海外における健康危機情報の健康危機予測の基礎となる地域情報地図の作製及び感染症における情報通信基盤に関する研究では、イベント情報のプロッティング・システムのプロトタイプの開発と住所が曖昧な場合の操作性をあげるための空間推論技術の開発を、健康危険情報等の通報と共有のための情報システムの開発では、インターネット上の医療機関検索サービスへのアクセス履歴から潜在的な健康危機の発生を検出するシステムの開発を、国際的ネットワークにおける情報活用では、海外(米国)における健康危機情報ネットワークの実態の把握のため、海外システムの調査を実施し、その活用について検討を行った。
結論
本研究において国民が必要とする情報に関する研究、情報に含まれる個人情報に関する取扱の研究、IT関係の社会資源の実態と情報社会資源としての使用する研究及び情報をより有効に活用するための情報分析方法及び分析の基礎となる動的静的地理情報地図の作成をおこなうものとする。各研究の結果に基づきガイドライン等の作成を行い健康危機管理における情報活用等の資とするものである。本研究の結果、健康危機管理における情報の取扱のガイドラインが作られることにより、将来予測を可能とする基礎の確立を行うものである。

公開日・更新日

公開日
2005-07-29
更新日
-