保健・医療・福祉領域の電子カルテに必要な看護用語の標準化と事例整備に関する研究

文献情報

文献番号
200401006A
報告書区分
総括
研究課題名
保健・医療・福祉領域の電子カルテに必要な看護用語の標準化と事例整備に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
水流 聡子(東京大学(大学院工学系研究科)工学部5号館 628号室)
研究分担者(所属機関)
  • 飯塚 悦功(東京大学・大学院工学系研究科)
  • 石垣 恭子(島根医科大学)
  • 井上 真奈美(山口県立大学)
  • 宇都 由美子(鹿児島大学)
  • 川村 佐和子(東京都立保健科学大学)
  • 坂本 すが(NTT東日本関東病院)
  • 中西 睦子(国際医療福祉大学)
  • 棟近 雅彦(早稲田大学)
  • 村上 睦子(日赤医療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、電子カルテで必要とする構造化看護用語集を開発・整備することである。完成させる看護マスターは、看護行為マスター・看護観察マスター、高度専門看護のケアアルゴリズムである。
研究方法
以下の作業を行った。
1)看護観察マスターの構造を決定し、データの再整理を行う。
2)看護観察マスターと症状・所見マスターとのすり合わせを行う。
3)看護行為マスターの第3階層の用語について解説文(初期版)を作成する
4)高度専門看護実践(一般)の領域別プログラムドケアの特定とアルゴリズム開発
5)1-3件のプログラムドケアシステムの設計・プロトタイプ開発
結果と考察
 看護観察マスターは完成し、患者状態を示す看護観察用語がほぼ網羅された。検索分類を設計したことは、現場での使用時の検索を支援するとともに、不足している看護用語の特定がしやすくなり、研究すべき領域等の特定に有用と判断された。
 看護行為マスターの第3階層の患者用解説文書は、医療消費者の立場にある4名から各解説について評価を受けた。その結果、消費者が必要とするわかりやすい解説文書に必要な要素等の情報が得られた。この情報をもとに修正を行い、初期版が作成された。しかしながら全解説文の構造的な統一性を維持できていないため、この修正結果を使って、PDCAを次年度に回す必要性が確認された。
結論
完成した看護マスターは以下のようである。
①看護観察マスターは完成し、普及のため、MEDIS-DCに提供された。
MEDIS-DCでは、コーティング作業に入り、最終的なファイル構造決定と、マスタ概要の文書作成を行った。H17年6月には一般公開予定。
②看護行為マスターの第3階層の用語の解説文は患者向けに作成されることになり、初期のたたき台文が完成し、MEDIS-DCに提供された。
MEDIS-DCでは、コーティング作業に入り、最終的なファイル構造決定と、マスタ概要の文書作成を行った。H17年6月には一般公開予定。
 ③プログラムドケアは、33領域が設定され、それぞれのケアアルゴリズムの分析と表記作業が行われた。がん性疼痛マネジメントシステムが、先行するプログラムドケアとして選択され、アルゴリズム表記方法が副次的に得られた。がん性疼痛マネジメントシステムが設計され、プロトタイプ開発が試みられた。

公開日・更新日

公開日
2005-06-24
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-20
更新日
-

文献情報

文献番号
200401006B
報告書区分
総合
研究課題名
保健・医療・福祉領域の電子カルテに必要な看護用語の標準化と事例整備に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
水流 聡子(東京大学(大学院工学系研究科)工学部5号館 628号室)
研究分担者(所属機関)
  • 中西 睦子(国際医療福祉大学)
  • 川村 佐和子(東京都立保健科学大学)
  • 宇都 由美子(鹿児島大学)
  • 石垣 恭子(島根医科大学)
  • 坂本 すが(NTT東日本関東病院)
  • 村上 睦子(日赤医療センター)
  • 井上 真奈美(山口県立大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、電子カルテで必要とする構造化看護用語集を開発・整備することである。完成させる看護マスターは、看護行為マスター・看護観察マスター、高度専門看護のケアアルゴリズムである。
研究方法
看護観察マスターは以下の方法で開発した。
①入手した病院のマスターファイル・テキスト・辞書等から、初期のたたき台をつくり、H大学病院において、必要な観察項目と結果表記を追加。
②①をH大学病院とS病院の電子経過表システムのマスターとして活用、それぞれの病院で不足する部分を再補充。
④電子経過表稼働3ヶ月後のブラッシュアップされたH大学病院マスターとS病院マスタのマッチング作業。
⑤④を唯一1件の観察項目となるように整理統合
⑥データ構造の検討・決定を行い再構築
看護行為マスターの事例を増加した。第3階層の用語解説文を作成・評価・改善し、初期版を開発した。
 18学会の、2003年度年次学術集会を開催した抄録集からケアプログラム開発研究を抽出し、整理分類した。高度専門看護の33の領域設計を行い、ケアアルゴリズムを開発する担当者と作業班を準備し、開発を進めた。
結果と考察
 看護観察マスターは完成し、患者状態を示す看護観察用語がほぼ網羅された。検索分類を設計したことは、現場での使用時の検索を支援するとともに、不足している看護用語の特定がしやすくなり、研究すべき領域等の特定に有用と判断された。
 看護行為マスターの第3階層の患者用解説文書は、医療消費者の立場にある4名から各解説について評価を受けた。その結果、消費者が必要とするわかりやすい解説文書に必要な要素等の情報が得られた。この情報をもとに修正を行い、初期版が作成された。しかしながら全解説文の構造的な統一性を維持できていないため、この修正結果を使って、PDCAを次年度に回す必要性が確認された。
結論
①看護観察マスターは完成し、普及のため、MEDIS-DCに提供された。
MEDIS-DCでは、H17年6月には一般公開予定。
②看護行為マスターの第3階層の用語の解説文は患者向けに作成されることになり、初期のたたき台文が完成し、MEDIS-DCに提供された。
MEDIS-DCでは、H17年6月には一般公開予定。
③プログラムドケアは、33領域が設定され、それぞれのケアアルゴリズムの分析と表記作業が行われた。がん性疼痛マネジメントシステムが設計され、プロトタイプ開発が試みられた。

公開日・更新日

公開日
2005-06-24
更新日
-