原発性高脂血症に関する調査研究

文献情報

文献番号
200400810A
報告書区分
総括
研究課題名
原発性高脂血症に関する調査研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
齋藤 康(千葉大学大学院医学研究院)
研究分担者(所属機関)
  • 北 徹(京都大学大学院医学研究科)
  • 馬渕 宏(金沢大学大学院医学系研究科)
  • 横山信治(名古屋市立大学大学院医学研究科)
  • 太田孝男(琉球大学医学部)
  • 佐々木淳(国際医療福祉大学大学院医療福祉学)
  • 及川眞一(日本医科大学)
  • 山田信博(筑波大学医学専門学群)
  • 山下静也(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 林登志雄(名古屋大学大学院医学研究科)
  • 白井厚治(東邦大学付属佐倉病院)
  • 佐久間一郎(北海道大学医学部付属病院)
  • 松崎益徳(山口大学医学部)
  • 小堀祥三(国立熊本病院内科)
  • 武城英明(千葉大学大学院医学研究院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
これまでの研究成果を踏まえて最終年度として下記の主要調査研究を実施した。
1)高脂血症の診断指針と病態解析におけるゲノム解析の有用性の検討
2)ハイリスク高脂血症の診断と病態および発症要因に関する研究
3)小児高脂血症におけるFCHLおよびFHの診断法の確立 
4)動脈硬化発症におけるHDLに関する研究 
5)高脂血症に関する各種検査法の実態調査
研究方法
遺伝子解析に関しては厚生科学審議会『遺伝子解析研究に付随する倫理問題に対応するための指針』に基づいた遺伝子解析実施大学の倫理委員会の承認の上、インフォームドコンセント取得後施行した。
結果と考察
(1) 高脂血症の診断指針と病態解析におけるゲノム解析の有用性の検討
4種類の日本人の遺伝子異常のデータベース作成を終了した。
A.日本人の脂質代謝異常の起因遺伝子
B.家族性高コレステロール血症の病態
C.2000年血清脂質調査解析
D.一般住民のSNPs解析

2) ハイリスク高脂血症の診断と病態および発症要因に関する研究
家族性複合型高脂血症(FCHL)の臨床像を解析を進展させた。

3)小児高脂血症におけるFCHLおよびFHの診断法の確立
幼児FHスクリ-ニング結果及び日本人学童の総コレステロ-ル(TC)値を調査解析した。

4) 動脈硬化発症におけるHDLに関する研究 
我が国の低HDL血症の治療による心筋梗塞の予防効果のシミュレーション解析を行った。

5)高脂血症に関する各種検査法の実態調査 
LDL-コレステロールの測定に関わる標準化を検討した。
結論
これまでの5つの課題に関わる研究成果をまとめた。これらの研究成果はわが国における原発性高脂血症の疾患別頻度の同定、診断基準の整備、治療法及び予後、とくに動脈硬化における意義の確立などに多大な貢献をすると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2005-05-13
更新日
-

文献情報

文献番号
200400810B
報告書区分
総合
研究課題名
原発性高脂血症に関する調査研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
齋藤 康(千葉大学大学院医学研究院)
研究分担者(所属機関)
  • 北  徹(京都大学大学院医学研究科)
  • 馬渕 宏(金沢大学大学院医学系研究科)
  • 横山信治(名古屋市立大学大学院医学研究科)
  • 太田孝男(琉球大学医学部)
  • 佐々木淳(国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科)
  • 及川眞一(日本医科大学)
  • 山田信博(筑波大学医学専門学群)
  • 山下静也(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 林登志雄(名古屋大学大学院医学研究科)
  • 白井厚治(東邦大学付属佐倉病院)
  • 佐久間一郎(北海道大学医学部付属病院)
  • 松崎益徳(山口大学医学部)
  • 小堀祥三(国立熊本病院内科)
  • 武城英明(千葉大学大学院医学研究院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
昭和58年より発足、継続してきた垂井班、山本班、中村班、北班による数多くの研究成果に基づいた一連の研究計画を引き継ぎ、下記の5課題(研究方法と結果を参照)を主要調査研究対象として行われた。
研究方法
結果と考察参照
結果と考察
1) 高脂血症の診断指針と病態解析におけるゲノム解析の有用性の検討
4種類の日本人の遺伝子異常のデータベース作成を終了した。(1)日本人の高脂血症起因遺伝子異常(2)家族性高コレステロールのデータベース(3)2000年調査解析(4)一般住民のSNPs解析
2) ハイリスク高脂血症の診断と病態および発症要因に関する研究
家族性複合型高脂血症(FCHL)の臨床像を解析することによりsmall dense LDLの頻度の検索を視野にいれたFCHLの病像解析の必要性を示した。
3)小児高脂血症におけるFCHLおよびFHの診断法の確立
幼児FHスクリ-ニング結果及び日本人学童の総コレステロ-ル(TC)値から家族性高コレステロール血症(FH)の診断基準(案)を作成した。
4) 動脈硬化発症におけるHDLに関する研究 
我が国の低HDL血症の治療による心筋梗塞の予防効果のシミュレーション結果が示された。
5)高脂血症に関する各種検査法の実態調査 
LDL-コレステロールの測定に関わる標準化が必要であることが明らかになった。
結論
従来の研究成績を発展させたこれらの5つの課題に関わる研究成果は、わが国における原発性高脂血症の疾患別頻度の同定、診断基準の整備、治療法及び予後、とくに動脈硬化における意義の確立などに多大な貢献をすると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2005-05-13
更新日
-