文献情報
文献番号
200400698A
報告書区分
総括
研究課題名
気管支喘息の有病率・罹患率およびQOLに関する全年齢階級別全国調査に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
赤澤 晃(国立成育医療センター総合診療部小児期診療科)
研究分担者(所属機関)
- 秋山 一男(国立病院機構相模原病院臨床研究センター)
- 高橋 清(国立病院機構南岡山医療センター)
- 中川 武正(聖マリアンナ医科大学東横病院)
- 小田嶋 博(国立病院機構福岡病院小児科)
- 小林 章雄(愛知医科大学医学部衛生学講座)
- 烏帽子田 彰(広島大学大学院医歯薬学総合研究科公衆衛生学研究所)
- 中村 裕之(高知大学医学部医学科社会医学講座環境医学教室)
- 足立 雄一(富山医科薬科大学医学部小児科)
- 大矢 幸弘(国立成育医療センター第一専門診療部アレルギー科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患予防・治療研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
疾患の治療・予防法の確立をめざした適切な基礎・臨床研究を実施するには、その前提としての疾患の有病率、重症度、治療状況等についての実態の把握と経年的変化に関する疫学調査が重要である。しかし我が国では、諸外国との有病率との比較は言うに及ばず、経年的変化を正確に把握することが困難であった。ガイドラインが国際化しつつある今日、欧米諸国に比肩する疫学的データを収集とシステム構築を目的とする。
研究方法
小児および全成人年齢層を包含し、今後の経年的定期的調査が実施できる調査システムを構築する。初年度は、喘息の診断基準、調査用紙(調査項目)の選定、作成、QOL調査用紙の開発、地域、集団、調査方法の決定、調査データの集計方法、集計システムの構築をおこなう。
1.調査用紙の作成
国際的小児用調査用紙であるISAAC調査用紙の翻訳妥当性について検討。成人用は、ECRHS調査用紙を採用することにして今回、日本語化を行い翻訳妥当性、疾患妥当性を評価した.
2.全国年齢階級別気管支喘息有症率調査
被験者をランダムデジット法で抽出し、電話で同意を取得して郵送で調査用紙を送付する方法で実施.
3.小・中学生小児気管支喘息有症率調査
全国規模の小学校1・2年生と中学校2・3年生を対象として各1200名を予定している。
4.特定地域における有症率調査
特定の地域においてpopulation surveyとして、住民台帳を元に訪問調査による調査を計画している.
1.調査用紙の作成
国際的小児用調査用紙であるISAAC調査用紙の翻訳妥当性について検討。成人用は、ECRHS調査用紙を採用することにして今回、日本語化を行い翻訳妥当性、疾患妥当性を評価した.
2.全国年齢階級別気管支喘息有症率調査
被験者をランダムデジット法で抽出し、電話で同意を取得して郵送で調査用紙を送付する方法で実施.
3.小・中学生小児気管支喘息有症率調査
全国規模の小学校1・2年生と中学校2・3年生を対象として各1200名を予定している。
4.特定地域における有症率調査
特定の地域においてpopulation surveyとして、住民台帳を元に訪問調査による調査を計画している.
結果と考察
有症率を国際的に比較できる小児用ISAAC調査用紙、成人用ECRHS調査用紙の日本語化および妥当性評価を完了した。さらにCOPDを合併することがある高齢者喘息を診断するための質問項目の検討を完了した。
全国年齢階級別気管支喘息調査は、ランダムデジット法で約35,000件を抽出し、その約1500世帯に依頼した。小中学生気管支喘息調査は、平成17年5月~7月の実施に向けて調査用紙の作成、関係機関との調整を行っている。
全国年齢階級別気管支喘息調査は、ランダムデジット法で約35,000件を抽出し、その約1500世帯に依頼した。小中学生気管支喘息調査は、平成17年5月~7月の実施に向けて調査用紙の作成、関係機関との調整を行っている。
結論
国際的にも継続的にも比較できる調査方法での喘息有症率調査の準備が整い、またパイロット調査でもその有効性が示された。2年度で全国年齢階級別調査の本格実施、小中学生の全国調査を予定している。
公開日・更新日
公開日
2005-05-12
更新日
-