文献情報
文献番号
200400691A
報告書区分
総括
研究課題名
リウマチ・アレルギー疾患の治療反応性予測因子の確立及びテーラーメイド治療法の確立に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
竹内 勤(埼玉医科大学総合医療センター第2内科)
研究分担者(所属機関)
- 油谷 浩幸(東京大学先端科学技術研究センターゲノムサイエンス部門)
- 山本 一彦(東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギーリウマチ学)
- 谷口 敦夫(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
- 小林 茂人(順天堂大学医学部膠原病内科)
- 川上 純(長崎大学医学部・歯学部附属病院第一内科)
- 伊藤 聡(筑波大学大学院人間総合科学研究科先端応用医学専攻臨床免疫学)
- 南木 敏宏(東京医科歯科大学生体応答調節学膠原病・リウマチ内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患予防・治療研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究班では、生物学的薬剤を初めとしたRA治療薬剤の適応、薬剤選択、投与法に関する研究を通して、RA薬物療法のテーラーメイド化を確立することを目的とする。
研究方法
1. SNPsを用いたDMARDの効果、副作用予測研究
a) 関節リウマチ関連遺伝子の民族差と日本人での検証
b) 薬物代謝酵遺伝子多型を用いたMTXの副作用予測
2. マイクロアレイを用いたインフリキシマブ効果予測研究
a) TNF阻害生物学的製剤用カスタムマイクロアレイの開発
b) キメラ型抗TNFa抗体インフリキシマブ投与後の遺伝子発現変動の推移
c) 高密度DNAアレイを用いたインフリキシマブ投与前後の遺伝子発現パターンの変動
3)候補遺伝子アプローチによる解析
a) アポトーシス関連: CIAと培養滑膜線維芽細胞を用いた検討.
b) ケモカイン関連:破骨細胞へ分化する単球サブセットを同定し、そのケモカインに対する遊走能を解析。
a) 関節リウマチ関連遺伝子の民族差と日本人での検証
b) 薬物代謝酵遺伝子多型を用いたMTXの副作用予測
2. マイクロアレイを用いたインフリキシマブ効果予測研究
a) TNF阻害生物学的製剤用カスタムマイクロアレイの開発
b) キメラ型抗TNFa抗体インフリキシマブ投与後の遺伝子発現変動の推移
c) 高密度DNAアレイを用いたインフリキシマブ投与前後の遺伝子発現パターンの変動
3)候補遺伝子アプローチによる解析
a) アポトーシス関連: CIAと培養滑膜線維芽細胞を用いた検討.
b) ケモカイン関連:破骨細胞へ分化する単球サブセットを同定し、そのケモカインに対する遊走能を解析。
結果と考察
キメラ型抗TNFaモノクローナル抗体インフリキシマブの承認を受け、その投与を受けた18例の症例での経時的遺伝子発現パターンを解析した。投与前、投与後2週間の2ポイントの末梢血サンプルを用いたカスタムマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行う多施設共同研究を開始した。現在まで、133例の登録が完了し、現在臨床データを収集している。この結果が明らかとなれば、世界的にも極めて貴重な情報となり、この結果からインフリキシマブの効果予測が可能となると推測される。
結論
8施設から計133例の登録が完了し、発現解析用のサンプルが収集された。臨床効果、および投与54週後の関節破壊抑制効果を判定し、それと関連する遺伝子を明らかにすることが可能と考えられる。同様の方法を用いれば、新たな生物学的製剤エタネルセプトの有効性予測因子の同定も行える可能性が高い。
公開日・更新日
公開日
2005-05-12
更新日
-