歯科診療におけるB型及びC型肝炎防止体制の確立に関する研究

文献情報

文献番号
200400671A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科診療におけるB型及びC型肝炎防止体制の確立に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
佐藤 田鶴子(日本歯科大学歯学部)
研究分担者(所属機関)
  • 鈴木 哲朗(国立感染症研究所)
  • 石橋 克禮(鶴見大学歯学部)
  • 荒木 孝二(国立大学法人東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター)
  • 土持  眞(日本歯科大学新潟歯学部)
  • 佐藤  聡(日本歯科大学歯学部)
  • 山口  晃(日本歯科大学新潟歯学部)
  • 鶴本 明久(鶴見大学歯学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
14,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は平成13-15年度の厚生労働科学研究(肝炎等克服緊急対策研究事業)「歯科診療におけるC型肝炎の感染リスク低減に関する総合研究」中、従来の一般歯科医療の場での院内感染対策上の不備な点が全国の歯科医師に対するアンケート調査により判明し、それらを改善させる目的で、院内感染対策ガイドラインの必要性が求められた。
そこで、今回はB型肝炎とC型肝炎が研究の中心テーマではあるが、拡大させてスタンダードプレコーションの立場から歯科診療の場での院内感染対策ガイドライン作成を研究の対象とした。
研究方法
第1段:ガイドライン作成にあたり、2003年12月発刊の米国CDCの歯科向けのガイドライン2003を基盤にコクランレビューを用いてメタアナリシスを行うこととした。
 まず、上記のCDC勧告集とさらに拡大させた歯科処置にも必要な血液・体液曝露、未発症結核潜伏感染の治療、環境感染制御などを別のCDCガイドラインから導入し、日本語訳本が必須となり、これを刊行・出版した。
第2段:上記のCDCガイドラインを基に、歯科の院内感染対策ガイドラインに搭載する全項目をコクランレビューISSUE 4 等を用いて、各解析精度の高さによりエビデンスに基づいた等級付けを行った。これは、平成17年度も継続中。
結果と考察
初年度の平成16年度は最新「歯科診療における院内感染対策CDCガイドライン 永末書店」として刊行し、流布させた。
 CDCの基準を基盤として歯科診療におけるガイドライン作成に対応するが、CDCガイドラインの内容から、必ずしもわが国の法律や基準、規制が同じでないため、それらを勘案してかつEBMをもつメタアナリシスが必要であることがわかった。この考えに準拠して、一般歯科診療に必要な診察用器材や診療環境などの部分から分担し、等級付けしながらガイドライン作成を開始し、研究を推進した。
結論
 今後、進めていく研究の必要な項目の概要は以下の通り
1.歯科における院内感染制御、 2.歯科医院での院内感染対策上で関連する微生物、
3.歯科診療室の環境感染制御、4.チェアサイドの術者・患者の対応、5.歯科治療用器具・器材の取り扱い、6.医療用廃棄物処理、7.技工物関連の対応、8.曝露事故発生後の対策、9.消毒薬の選定 等

公開日・更新日

公開日
2005-06-15
更新日
-