脳卒中・虚血性心疾患臨床と地域疫学のデータベースのプラットフォーム化と分子疫学を基軸とした発症機序の解明に関する研究

文献情報

文献番号
200401367A
報告書区分
総括
研究課題名
脳卒中・虚血性心疾患臨床と地域疫学のデータベースのプラットフォーム化と分子疫学を基軸とした発症機序の解明に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
友池 仁暢(国立循環器病センター(病院))
研究分担者(所属機関)
  • 北風 政史(国立循環器病センター(病院))
  • 野々木 宏(国立循環器病センター(病院))
  • 岡山 明(国立循環器病センター(病院))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等総合研究【若手医師・協力者活用に要する研究】(健)
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
25,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、高いデータ精度をもつ多数の症例のシステム化と収集を行うことにより、臨床研究への参加・遂行がスムーズに行われるようにする。
研究方法
臨床研究実施チームの整備により以下の研究を実施した。①虚血・再潅流における心筋保護に関する大規模無作為薬剤効果比較試験、②心房細動における脳卒中に関連する遺伝子解析および脳卒中予防に対するスタチン製剤の効果に関する研究、③変性による大動脈弁狭窄症進展に関連する遺伝子発現解析および進展予防に対するスタチン製剤の効果に関する研究、④高齢者心不全の治療戦略に関する研究、⑤心筋症・心不全関連遺伝子及び蛋白研究、⑥糖尿病症例におけるインスリン抵抗性改善による心筋梗塞再発予防に関する研究、⑦耐糖能異常症例における食後高血糖改善による心筋梗塞再発予防に関する研究、⑧ヒスタミンH2受容体括抗薬の心筋保護に関する研究、⑨虚血性心疾患患者の耐糖能障害の病態に関する研究、⑩脳血管障害と虚血性心疾患の遺伝子多型に関する研究、⑪都市部一般住民の生活習慣病と遺伝子多型に関する研究。
結果と考察
申請者らが所属する国立循環器病センターでは、多くの臨床研究が平行して行われている。日常診療で十分に説明時間が取れない外来医に代わり、本研究チームが患者説明を行い、文書による承諾を頂くことにより、臨床研究の実施がスムーズに行われるようになった。また次回受診予定などのスケジューリングを行うことにより、検査の取り忘れなどが非常に少なくなり質の高いデータを得ることが可能となった。
 臨床研究実施チームが整備されたことにより、臨床研究において患者説明と同意文書がスムーズになると同時に、欠損データの排除が容易となったため、データの品質が向上した。本チームの整備で得られた人員の配置などは、今後の研究に大いに役に立つものと考える。本研究で得られた実行手順をふまえ他の循環器疾患においても臨床研究を実施していくことが可能であると考えられた。
結論
臨床研究実施チームが整備されたことにより、臨床研究において同意取得時の患者説明がスムーズになると同時に、データの品質が欠損データなどを排除することにより向上した。医学的な知識と臨床研究の流れを十分に理解した臨床研究実施チームの組織化や若手医師の育成は今後の研究を発展させる上で必要不可欠であると考える。

公開日・更新日

公開日
2005-06-21
更新日
-

文献情報

文献番号
200401367B
報告書区分
総合
研究課題名
脳卒中・虚血性心疾患臨床と地域疫学のデータベースのプラットフォーム化と分子疫学を基軸とした発症機序の解明に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
友池 仁暢(国立循環器病センター(病院))
研究分担者(所属機関)
  • 北風 政史(国立循環器病センター(病院))
  • 野々木 宏(国立循環器病センター(病院))
  • 岡山 明(国立循環器病センター(病院))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等総合研究【若手医師・協力者活用に要する研究】(健)
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
欧米と日本での虚血性心疾患と脳卒中の発症率の割合に何故差が生じているのか良く分かっていない。そこで、本研究は高いデータ精度をもつ多数の症例と分子疫学を基本にした系統的な解析によって、予防やテーラーメイド医療に役立つ発症機序の解明を行う。
研究方法
臨床研究実施チームの整備により以下の研究を実施した。①虚血・再潅流における心筋保護に関する大規模無作為薬剤効果比較試験、②心房細動における脳卒中に関連する遺伝子解析および脳卒中予防に対するスタチン製剤の効果に関する研究、③変性による大動脈弁狭窄症進展に関連する遺伝子発現解析および進展予防に対するスタチン製剤の効果に関する研究、④高齢者心不全の治療戦略に関する研究、⑤心筋症・心不全関連遺伝子及び蛋白研究、⑥糖尿病症例におけるインスリン抵抗性改善による心筋梗塞再発予防に関する研究、⑦耐糖能異常症例における食後高血糖改善による心筋梗塞再発予防に関する研究、⑧ヒスタミンH2受容体括抗薬の心筋保護に関する研究、⑨虚血性心疾患患者の耐糖能障害の病態に関する研究、⑩脳血管障害と虚血性心疾患の遺伝子多型に関する研究、⑪都市部一般住民の生活習慣病と遺伝子多型に関する研究。
結果と考察
臨床研究のエントリー症例数は合計で数千人規模となっており、研究の確実な遂行には非常に大きな人的資源が必要であった。本研究による臨床研究チーム支援があって初めて主課題の研究を実施することが出来た。ニュースレターの発行、電子メールや電話による問い合わせ、参加者への説明会などを幅広く行った。さらに、有害事象などは計画書の文面と各施設からの報告内容の摺り合わせも必要となる。すなわち、医学的な知識と臨床研究の流れを十分に理解した臨床研究実施チームの組織化や若手医師の育成は今後の研究を発展させる上で必要不可欠であると考える
結論
本研究チームが患者説明、承諾を頂くことにより、臨床研究の実施がスムーズに行われるようになり、欠損データの排除が容易となったため、質の高いデータを得ることが可能となった。本チームの整備で得られた人員の配置などは、今後の研究に大いに役に立つものと考える。本研究で得られた実行手順をふまえ他の循環器疾患においても臨床研究を実施していくことが可能であると考えられた。

公開日・更新日

公開日
2005-06-21
更新日
-