脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究

文献情報

文献番号
200401361A
報告書区分
総括
研究課題名
脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
北 徹(京都大学大学院医学研究科臨床系内科学講座循環器内科学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等総合研究【若手医師・協力者活用に要する研究】(健)
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
28,726,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
脳血管疾患は、いまだにわが国の主要な死亡原因であるだけでなく、要介護患者の原因疾患の第一位である。研究課題「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害薬の予防効果に関する研究」は、HMG-CoA還元酵素阻害薬の脳血管疾患に対する二次予防効果の有無を明らかにし、脳血管疾患の予防・治療法を開発する目的で企画された。関連する研究事業「若手医師・協力者活用に要する研究」は、各研究課題への参加・協力を通して、臨床研究を遂行する研究実施体制を整備し人材を育成することを目的する。
研究方法
「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害薬の予防効果に関する研究」は、発症後1ヶ月以上3年以内の心原性脳塞栓症以外の虚血性脳卒中患者を対象とする非盲験ランダム化比較試験で、HMG-CoA還元酵素阻害薬プラバスタチン 10mg/日投与の脳卒中再発予防効果を無治療群と比較する。登録期間は2004年3月から2006年2月、平均追跡期間は4年間、主要評価項目はTIAを含む脳卒中の再発である。当臨床研究実施チームは、本課題をはじめとするいくつかの多施設研究への参加・協力を通じ、指導医師が若手医師・協力者の実地教育・指導を行った。
結果と考察
「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究」と2つの付随研究に5症例を登録し、登録後のデータ管理・追跡を継続中であり、さらに登録予定である。その他、わが国における大規模な虚血性心疾患の血行再建術後のアウトカム研究も主催し、平成16年度末までに約4,000症例を登録・追跡データ入力、そのうち平成16年11月までにデータ収集した約2,600症例を対象とした中間解析を行うなど、複数の研究への研究参加・協力の経験を通じ、若手医師・協力者の効率的な育成が行えたものと考えられる。
結論
循環器疾患等総合研究(若手医師・協力者活用に要する研究)に基づき構成した臨床研究実施チームにより、研究課題「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究」と2つの付随研究へ参加・協力を実践するために、京都大学での症例登録・追跡を担当した。また、同研究課題および他の多施設共同研究への参加・協力を通じて、臨床研究実施チームの若手医師・協力者の育成を効率的に行った。

公開日・更新日

公開日
2005-04-11
更新日
-

文献情報

文献番号
200401361B
報告書区分
総合
研究課題名
脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
北 徹(京都大学大学院医学研究科臨床系内科学講座循環器内科学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等総合研究【若手医師・協力者活用に要する研究】(健)
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
脳血管疾患は、いまだにわが国の主要な死亡原因であるだけでなく、その受療率は増加しており、また要介護患者の原因疾患の第一位でもある。研究課題「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害薬の予防効果に関する研究」は、HMG-CoA還元酵素阻害薬の脳血管疾患に対する二次予防効果の有無を明らかにし、脳血管疾患の予防・治療法を開発する目的で企画された。関連する研究事業「若手医師・協力者活用に要する研究」は、研究課題への参加・協力を通して、臨床研究を企画・遂行する研究実施体制を整備し人材を育成することを目的する。
研究方法
課題研究は、発症後1ヶ月以上3年以内の心原性脳塞栓症以外の虚血性脳卒中患者を対象とする非盲験ランダム化比較試験で、HMG-CoA還元酵素阻害薬プラバスタチン 10mg/日投与の脳卒中再発予防効果を無治療群と比較する。主要評価項目はTIAを含む脳卒中の再発である。平成14、15年度には最終プロトコールの決定のために、先行研究の副解析など参考データの収集・解析を行った。並行して、既に登録期間にある、関連領域の多施設共同研究への参加・協力を通じ、指導医師が若手医師・協力者の実地教育・指導を行った。平成16年度には、本課題への症例登録・追跡に参加した。
結果と考察
「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究」と2つの付随研究の主任研究者らとともに平成15年度に同課題研究の最終プロトコールを決定した。平成16年度には平成14、15年度に教育された若手医師・協力者が参加し同課題研究に5症例を登録、登録後のデータ管理・追跡を継続中である。今後さらに症例登録の予定である。その他、若手医師・協力者は、平成16年度末までに約4,000症例の登録・追跡データ入力が行われた「わが国における大規模な虚血性心疾患の血行再建術後のアウトカム研究」などへの協力を通じて、効果的な教育・指導を受けたと考えている。
結論
研究課題「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬のHMGCoA阻害剤の予防効果に関する研究」のプロトコール作成・実施に参加した。循環器疾患等総合研究(若手医師・協力者活用に要する研究)に基づき構成した臨床研究実施チームは、主として同研究課題と2つの付随研究への参加・協力を通じての指導・教育を受け、臨床研究実施体制が整備された。

公開日・更新日

公開日
2005-04-11
更新日
-