独自開発した多因子による癌特異的増殖制御型アデノウイルスベクターによる革新的な癌遺伝子治療法の開発

文献情報

文献番号
200400460A
報告書区分
総括
研究課題名
独自開発した多因子による癌特異的増殖制御型アデノウイルスベクターによる革新的な癌遺伝子治療法の開発
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
小戝 健一郎(国立大学法人 鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 小宮 節郎(鹿児島大学大学院 医歯学研究科)
  • 高橋 知之(久留米大学 医学部)
  • 神囿 純一(久留米大学 高次脳疾患研究所)
  • ス シャ チェン(マウントサイナイ大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
我々が独自開発したm-CRA(多因子による特異的増殖制御型アデノウイルス)作製システムにより、種々のオリジナルm-CRAを作製(開発)し、m-CRA遺伝子治療の効果、有用性を検証し、m-CRAによる革新的な癌遺伝子治療法を確立することを目的とする。
研究方法
(1)我々のm-CRA作製法により、種々の癌特異化標的分子のプロモーターでのE1の発現調節、アデノウイルスゲノム上に改変、癌特異的治療効果遺伝子など独立した多因子でのm-CRAを作製する。
(2) 種々の候補m-CRAの系統的なウイルス学的、腫瘍生物学的検討:様々な組み合わせを持つ多くの候補m-CRAを次々に作製し、ウイルス学的、腫瘍生物学的に系統的大規模なアプローチを行う。また新規因子によるm-CRAを創出する。
結果と考察
癌特異化の候補因子による多種多様なm-CRAを迅速作製し、本技術の有用性を実証し、種々のm-CRAの網羅的解析し、最適m-CRA化の確立に取り組み、最適なm-CRA化の概略の成果を得つつある。さらに新規m-CRAであるSurvivin依存性m-CRA (Surv.m-CRA)を開発し、これは現在ベストのTelomerase依存性CRA(Tert.CRA)を癌治療効果と癌特異性の両面で凌ぐという画期的な成果を得た。
結論
(1)6因子のm-CRA、多種多様のm-CRAの迅速作製、(2)m-CRA化による最適のCRA癌治療法の確立、(3)既存のCRAを凌ぐSurv.m-CRAの開発、という成果を得た。

公開日・更新日

公開日
2005-04-15
更新日
-