革新的な診断技術の開発に関する研究

文献情報

文献番号
200400451A
報告書区分
総括
研究課題名
革新的な診断技術の開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
森山 紀之(国立がんセンターがん予防・検診研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 斎藤 博(国立がんセンターがん予防・検診研究センター)
  • 松野 吉宏(国立がんセンター中央病院)
  • 和田 進(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター)
  • 仁木 登(徳島大学工学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
100,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
診断用ME機器の開発・画像データベースの構築を行いがん診断精度及び効率の向上を目指す.具体的には全大腸内視鏡検査を組入れた大腸がん検診システムの開発,標準的病理診断基準の普及,病理診断の精度向上を目指した病理画像データベースの構築と国内外への情報発信,がん医療の均てん化を目指した臨床がん画像と"癒し・憩いの画像データベース"の充実,さらにコンピュータ支援がん画像診断装置の開発によるがん診断精度・効率向上を図る
研究方法
1)内視鏡,PET,MRIを加えた高精度のがん検診を実施しがん発見頻度を実証2) PETによる肺がん発見能と他検査との比較3)身体全体をカバーするMRIサーフェイスコイルを開発4)血流動態情報を含む仮想内視鏡の開発 5)全大腸内視鏡間隔別のリスクをみるためにコホートを拡大し表示方法を最適化6)病理画像及び臨床画像の集積と解説を追加しデータベースを充実化7)臨床評価を実施する体制の構築と高性能コンピュータ支援がん画像診断装置の研究開発
結果と考察
1)高精度のがん検診を行うことにより30人に1人に何らかのがんが高頻度に発見2)超早期の肺がんに対するPETの診断能はCTよりも劣ることが明確となり今後PET陽性となった時点での治療の評価を行う3)身体全体の検査が可能なMRIサーフェイスコイルの開発,製作を行った4)仮想内視鏡に血流動態を加えることによって消化管がん診断精度が向上5)大腸内視鏡の間隔年数別のデータの集積を行い適切な検査間隔を明らかとする6)がんの画像データベースの充実を進め多言語で発信. "癒し・憩いの画像データベース"として動画を含む約3万画像を公開7)体幹部3次元マルチモーダル画像の高精度な臓器解析を可能にした
結論
高精度のがん検診を行うことにより30人に1人に何らかのがんが高頻度に発見.超早期の肺がんに対するPETの診断能はCTよりも劣ることが明確となり今後PET陽性となった時点での治療の評価を行う.身体全体の検査が可能なMRIサーフェイスコイルの開発,製作を行った.仮想内視鏡に血流動態を加えることによって消化管がん診断精度が向上.大腸内視鏡の間隔年数別の大腸癌リスクを算出するためのデータの集積を行い適切な検査間隔を明らかとする.小型肺腺癌を含む病理画像の豊富な画像データベースを構築し普及させ病理診断基準の共有と診断施設間差の解消をもたらす.がんの画像データベースの充実を進め多言語で発信."癒し/憩いの画像データベース"として動画を含む約3万画像を公開.体幹部3次元マルチモーダル画像の高精度な臓器解析を可能にした.

公開日・更新日

公開日
2005-05-17
更新日
-