文献情報
文献番号
200400382A
報告書区分
総括
研究課題名
地域における分娩施設の適正化に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
岡村 州博(東北大学大学院医学系研究科周産期医学分野)
研究分担者(所属機関)
- 金山 尚裕(浜松医科大学産婦人科)
- 濃沼 信夫(東北大学大学院医学系研究科医療管理学分野)
- 星 和彦(山梨大学大学院医学工学総合研究部)
- 石川 睦男(旭川医科大学医学部附属病院産婦人科学)
- 和田 裕一(仙台医療センター産婦人科)
- 佐藤喜根子(東北大学医学部看護学科)
- 村上 節(東北大学大学院医学系研究科周産期医学分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
9,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
我が国において、分娩に携わるマンパワーの不足が表面化している。また医療の質の変化、女性医師の増加などにより、特に病院勤務する産婦人科医の不足が地域によっては深刻な問題となっている。このような現状をふまえて安全性を担保し、人間性を重視した周産期医療を展開するために、分娩の集中化のシステム構築を目的とした。
研究方法
仙台、浜松、北海道においてはお産、安全性と快適性を求めて医療システムを考える市民フォーラムを開催し、一般市民、行政の長、病院長、産科開業医師、総合病院ならびに大学病院医師の参加の下、打開策について意見交換を行った。
甲府地区では地理的問題を考慮した分娩施設への人員配置につき検討を行った。
また、「女性が分娩施設に対してのぞむこと」を調査し、助産師主導の分娩の可能性を検討した。
甲府地区では地理的問題を考慮した分娩施設への人員配置につき検討を行った。
また、「女性が分娩施設に対してのぞむこと」を調査し、助産師主導の分娩の可能性を検討した。
結果と考察
仙台においては産科拠点病院の設定とオープン化に関する試案を策定した。新たに、4つの分娩拠点病院を設定し、診療所あるいは、他の病院との共通のクリニカルパスを試作した。今後、このパスについて病病連携、病診連携の立場から共通認識を持つための集会を数回開催する予定である。浜松においても市民の声として、分娩の基幹(拠点)病院の必要性が叫ばれた。北海道においては、とくに労働条件、収入面などから、勤務医が都会における開業医における勤務を選ぶ傾向が顕著であること、残された勤務医はますます疲弊するという悪循環があることが示された。甲府地区においても、今後何らかのシステム構築が必要であることが示された。一方、医療の受け手側としては分娩への医師の立ち会いが全く必要ないと解答したのは0.2%に過ぎなかった。
結論
解決すべき問題点は、分娩を辞める施設の「研修指定病院を目指すために産科が業務縮小することは容認できない」「分娩費の収入減を看過できない」等の訴えに答える必要がある。今後、行政の関与による制度の整備と明文化が必要であり、さらなる市民の理解も必要である。
分娩の集中化は本研究における4地域のみならず全国的に達成しなければならない課題であるが、医療システムの根本に関わる問題もあり、今後全国展開できる手段を考えなければならない。
分娩の集中化は本研究における4地域のみならず全国的に達成しなければならない課題であるが、医療システムの根本に関わる問題もあり、今後全国展開できる手段を考えなければならない。
公開日・更新日
公開日
2005-06-16
更新日
-