子ども家庭支援プログラムの開発に関する研究

文献情報

文献番号
200400378A
報告書区分
総括
研究課題名
子ども家庭支援プログラムの開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
伊志嶺 美津子(関東学院大学人間環境学部)
研究分担者(所属機関)
  • 大豆生田啓友(関東学院大学人間環境学部)
  • 櫃田 紋子(浦和大学総合福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
3,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
昨年度からの継続研究、以下の3点を目的とした。1)昨年度作成した子ども家庭支援プログラムを現場で実践・検証し、再編する。2)支援にあたる支援者の資質・技能の向上を図るための研修プログラムを作成する。3)カナダの「家族支援職養成カリキュラム」を紹介し、日本への導入について検討する。
研究方法
1)全国8ヶ所の支援の場に延べ31のプログラムの実施を依頼、その報告をもとに、各プログラムの修正・再編を行った。2)全国つどいの広場連絡協議会の関係者を対象にアンケート調査を行い、結果を踏まえて研修プログラムを作成、試行的実践を行い、その成果について検討した。3)ライアソン大学の家族支援職養成カリキュラムの構成およびその一部について翻訳紹介し、日本への導入について検討した。
結果と考察
1)昨年提案した「常設でノンプログラムのひろば」を背景とした支援プログラムを現場で実践した結果から、その意義、課題等が明らかとなり、プログラムの修正を行うことができた。支援プログラムの基本姿勢、活動のあり方、支援者のあり方を考察した。2)支援者に求められる研修プログラム基礎編「ひろば型ファシリテーター養成連続講座」を約30名に実施し肯定的評価を得た。人および自己への理解、ファシリテーターの意義などが理解された。3)カナダの支援職養成カリキュラムでは、「家族の課題Ⅰ」「家族支援の現場実習」を必修し、他に6科目を選択する。学生自身の資質向上、家族とその課題への理解、自己を社会の文脈の中で理解するなど、日本への導入を検討した。
結論
1)ひろば等でのプログラムは子どもや家族のニーズに応え、その育ちを保障するものでありたい。2)子ども家庭を支援する力量を高める支援者研修が望まれる。子どもや家族そして自己への理解を深め、スキルアップの機会を保障したい。3)大学等における支援者専門職の養成が望まれる。その資質やコミュニケーション力を高め、対人援助者としての専門性を養成するカリキュラムの保育者養成等への導入を検討したい。

公開日・更新日

公開日
2005-06-15
更新日
-

文献情報

文献番号
200400378B
報告書区分
総合
研究課題名
子ども家庭支援プログラムの開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
伊志嶺 美津子(関東学院大学人間環境学部)
研究分担者(所属機関)
  • 大豆生田 啓友(関東学院大学人間環境学部)
  • 櫃田 紋子(浦和大学総合福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1)子育てひろば等における子ども家庭支援プログラムを作成し、現場で実践したうえで再編する。2)支援にあたる支援者の資質・技能の向上を図るための研修プログラムを作成、実施・検討する。3)カナダの子育て家族支援プログラムを紹介し、大学の家族支援専門職養成課程とカリキュラムを検討して日本への導入の可能性について考察する。
研究方法
1)アンケートおよびヒアリング調査:全国の支援者に支援の実施状況と子育て家庭に必要とされる支援に関して、また子育て家庭には必要とする支援に関する調査を実施。2)プログラム作成と再編:12の視点から子ども家庭支援プログラムを作成、その実施を支援現場に依頼、その報告をもとに各プログラムの修正・再編を行った。3)支援者研修プログラムの作成と実施:全国つどいの広場関係者にアンケート調査を行い、結果を踏まえ研修プログラムを作成、実施して成果を検討した。4)カナダ調査資料から:多様な支援プログラムおよび大学の家族支援職養成の内容を紹介し、日本への導入について検討した。
結果と考察
1)常設でノンプログラムのひろばを背景とした30の子ども家庭支援プログラムを作成し提案した。全国8の現場で実践した結果からその意義、課題等が明らかとなり、プログラムの修正を行った。支援プログラムの基本姿勢、活動のあり方、支援者のあり方を考察した。2)支援者に求められる研修プログラム基礎編を約30名に実施し肯定的評価を得た。人および自己への理解、ファシリテーターの意義などが理解された。3)カナダの子育て家族・父親支援、親教育プログラムを紹介し、大学の支援職養成カリキュラムから学生自身の資質向上、家族とその課題への理解など、日本で求められる内容を検討した。
結論
1)子育てひろばはノンプログラムを基本とし、子どもや家族のニーズに応え、必要かつその育ちを保障し力をつけるプログラムを提供することが望まれる。2)父親の子育てを容易にする社会システムの構築と支援も重要である。3)親子が育つひろば機能を提供しうるスタッフの力量が求められる。その資質を高める支援者研修が望まれ、子どもや家族そして自己への理解を深め、スキルアップの機会を保障したい。4)大学等における支援者専門職の養成が望まれる。対人援助者としての専門性を養成するカリキュラムの、保育や教育・福祉職等の養成課程への導入を図っていきたい。

公開日・更新日

公開日
2005-06-15
更新日
-